安全確保と事故防止が最優先!屋外スポーツにおける落雷対策。


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近年、地球温暖化やヒートアイランド現象などの影響により、急な大雨や落雷、竜巻といった気象現象が増えています。

特に、落雷による死傷者の発生や落雷事故を防止するため、屋外でのスポーツ活動を中止または中断しなくてはならない状況も増加傾向にあります。

スポーツ指導者は落雷対策を徹底しなければなりません!

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判決は、一般書にも「建物内(安全空間)か、4m以上の高い物から2m以上離れて45度の角度で見上げる範囲(保護範囲)に避難する」とあり、雷の専門家が「試合を続けたのは自殺行為に等しい。コートの周囲のネットを支える高さ8mのコンクリート柱の周り8mに保護範囲があった。」としたのに基づき、試合を中断して保護範囲に逃げ込めば避雷できたとし、学校や体育協会は、生徒の安全を守る立場にある以上、容易に知り得る科学的知見を知らなくても免責されないとしました。

引用:サッカー落雷事件判決 | 東京中央法律事務所


落雷事故の裁判では、主催者や引率者の責任を指摘した判決が下されたという現実もあります。

安全にスポーツを楽しめる環境を維持するためにも迅速な判断や対応が必要不可欠です。

しかし、落雷のメカニズムは、現在の科学では完全に解明されていません!

川越南高校によると、雲はあったものの晴れていて、雷の予兆などもなかったという。突然、「ドカン」という大きな音がして周囲を確認したところ、男子生徒が倒れていることが判明。

引用:落雷で高1男子が心肺停止 川越南高、野球の試合中…予兆なく突然


こういったケースもあるので、落雷は屋外スポーツにおいての懸念材料のひとつです。

参照:ヒートアイランド現象と地球温暖化は違うのですか?|気象庁

雷とは?


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落雷(らくらい)とは、帯電した積乱雲などと、主に地上物の間に発生する放電で、自然現象又は自然災害である雷の代表的な形態である。

引用:落雷 – Wikipedia


雷雲は、およそ10分で急速に成長します。入道雲のような積乱雲や厚い黒雲が広がっている場合は要注意!雷雲の寿命は45分と短いですが、4〜7kmの高さのもが時速5〜40kmというスピードで移動します。

落雷がいつ、どこで発生するかを予測するのは困難です。

そのため、「ゴロッ!」という雷鳴や「ピカッ!」という雷光を少しでも認識したら、すぐにでもグラウンドに落雷する危険があると考えて対処しなければなりません!

人体そのものが電気を通すため、落雷を受けることが科学的に証明されています。だから、アクセサリーなどの金属を身につけているかどうかは重要ではないのです。

金属が雷を引き寄せるため、体からはずす様に言われていたが、全くの誤りであった。落雷時に、人体より電気の流れやすい金属周辺の皮膚に軽度のやけどは負うが、雷の電流の多くが金属に流れる分、人体を流れる電流が減り、生存確率は上がる。

引用:雷の知識(雷対策・落雷対策):あおば屋


むしろ、金属を身につけているほうが多くの電流が金属に流れるため、生存率が上がるとのこと!だから、手に持っている金属バットを慌てて放り投げる必要はありません。

屋外スポーツの場合、グラウンドの中では人間がいちばん落雷を受けやすいので死亡事故につながる可能性が高くなります。

サッカーや野球などの屋外スポーツは、すぐさま中断をして安全な場所に避難しましょう!

早めの中断で安全を確保!


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指導者は、雷鳴や雷光を察知したらすぐにスポーツを中断して安全確保を第一に優先すべきでしょう。

雷もたいていの場合は数十分ほどの中断で済むことが多いです。スポーツ再開の目安は最後の雷鳴から30分

30分間、雷が鳴らなければ雷雲が去ったと判断して問題ないとされています。

しかし、夏場の激しい雨をともなう雷の場合は、次から次へと雷雲が発生します。一時的な中断で済まないこともあるでしょう。

早めの中断とスポーツ再開のタイミングが重要です。

落雷を予測する方法は?


雷を予測する方法は以下の通り。

  • 入道雲が発達したとき
  • 頭上に厚い雲が広がったとき
  • 天気予報や気象情報に雷注意報が出ているとき

  • 参照:落雷情報 – Yahoo!天気・災害

    素人が事前に雷を予測するのは難しいです。雲行きが怪しいと思ったら、練習前や試合前に落雷情報をチェックしておくといいでしょう。

    避難する場所は?


    落雷時の避難場所イラスト
    (図1:屋外の安全な避難場所)

    落雷の危険性を感じたら、安全な場所の中に避難しましょう。雷が遠いうちに速やかに避難すること。

    【安全な場所】

  • 建物
  • 屋外の高さ4〜30mの物体の保護範囲

  • コンクリートの建造物の中は安全です。自動車の中でも問題ありません!

    木造建築物も比較的安全な場所ですが、電線などが通っているので壁から1m以上離れて部屋の中央にしゃがんでいるとより安心。

    樹木や電柱など高さが4〜30mある物体の近くで、45度以上視線を上げることができる場所は屋外でも比較的安全です。

    例えば、高さ10mの樹木の保護範囲は半径10m以内。(図1を参照)

    ただし、物体のそばにいると側撃雷を受けるため、必ず4m以上離れて姿勢を低くすること

    直撃雷の周囲で起こる放電。雷の主放電路から分かれた放電路による場合と、樹木などに落雷し、付近の人や物に再放電する場合がある。雷のときに高い樹木の下にいると、側撃雷の被害にあうおそれがあり危険。

    引用:側撃雷(ソクゲキライ)とは – コトバンク


    樹木に近づきすぎては意味がありません!電柱の場合でも2m以上は離れましょう。

    【危険な場所】

    近くに建物や樹木などがない場合もあるでしょう。

    そういう時は、できるだけ姿勢を低くして、安全なタイミングを見計らって避難すること

    テントは落雷を受けやすい!テントの中は雨をしのぐことはできますが、落雷対策としては地面に伏せているよりも危険ということを覚えておいてください!

    周辺での落雷が激しくて逃げられない状況の時も、その場で極力姿勢を低くして対処するしかありません。

    落雷事故の時の応急処置


    もし落雷事故が発生してしまったら…。

    雷撃は、人体の浅い部分を伝わりやすい「沿面放電」という性質を持っています。

    絶縁物の表面に沿って進展するコロナ放電。沿面コロナ放電ともいう。針状電極と平面電極との間に絶縁板をはさみ,交流またはインパルス電圧を加えて実験する。

    引用:沿面放電(えんめんほうでん)とは – コトバンク


    要するに、重大な火傷などは発生しません!

    落雷による死亡は、大量の電流が一気に流れるショックによる心肺停止が原因。

    すぐに心肺蘇生法を施せば生存率は高くなります。

  • 人工呼吸
  • 心臓マッサージ
  • 胸部圧迫

  • 落雷による心停止にAEDが有効であるかどうかはまだ確認されていないとのこと!

    自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき、英語: Automated External Defibrillator, AED)とは、心停止(必ずしも心静止ではない)の際に機器が自動的に心電図の解析を行い、心室細動を検出した際は除細動を行う医療機器。除細動器の一つだが、動作が自動化されているので、施術者が一般市民でも使用できるよう設計されている。

    引用:自動体外式除細動器 – Wikipedia


    電源を入れてパッドを貼れば、心臓の状態をAEDが判断して、自動的に電気ショックが必要かどうかを教えてくれます!ショックが必要という判断でしたら、AEDを試みるべきでしょう!

    参照:日本救急医学会 市民のための心肺蘇生

    最後に


    サッカーや野球などの屋外スポーツに関わる者は、落雷対策の正しい知識を身につけておくべきでしょう。

    雷の危険性を感じたら、すぐに中断して安全な場所に避難することが最優先です。

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