
ヤマト運輸が2017年9月を目処に、基本運賃を27年ぶりに値上げする方針を固めたとのこと。
送料無料や翌日配送などが当たり前のようになってきた昨今。これを機に物流業界はどのように変化していくのでしょうか?
ネットショップ、ヤフオク、フリマを活用している身としては動向が気になるものです。
さて、料金の変更があるのはヤマト運輸だけではありません!
郵便も2017年6月1日から新料金に変わります。ヤフオクやフリマを利用する人が頻繁に使っている定形外郵便の料金も大幅に変わるのをご存知でしょうか?
正直、出品者としては定形外郵便で発送する予定の商品は値上げせざるを得ないと考えております。
郵便はがきの新料金
郵便はがきの料金は52円→62円に変わります。10円の値上げです。
新料金(62円)に対応した郵便はがきや切手は2017年5月15日に販売開始。
なお、年賀はがきの料金は52円から変更はありません!
現行料金 | 新料金 | |
通常はがき | 52円 | 62円 |
年賀はがき | 52円 | 52円 |
デジタルネイティブ世代があまり利用することがないであろう郵便はがき。こちらは、ヤフオクやメルカリユーザーには関係のないところでしょう。
問題なのは定形外郵便です。今後は「規格内」と「規格外」で料金が異なるのをご存知でしょうか?
定形外郵便物の料金
まず、定形外郵便は規格によって料金が変わります。
【規格】
A4サイズの用紙が折らずにすっぽり入る角形2号封筒程度の大きさが規格内料金に該当します。ヤマト運輸のネコポスと同じようなイメージです。
この規格に収まる荷物の料金は据え置き、もしくは一部引き下げとなっています。
一方で、規格を超える荷物の料金が新たに設定されました。こちらが大きな変化がある部分です。
【定形外郵便物の新料金】
重量 | 現行料金 | 規格内 | 規格外 |
50g以内 | 120円 | 120円 | 200円 |
100g以内 | 140円 | 140円 | 220円 |
150g以内 | 205円 | 205円 | 290円 |
250g以内 | 250円 | 250円 | 340円 |
500g以内 | 400円 | 380円 | 500円 |
1kg以内 | 600円 | 570円 | 700円 |
2kg以内 | 870円 | 取り扱いなし | 1,020円 |
4kg以内 | 1,180円 | 取り扱いなし | 1,330円 |
規格外の定形外郵便は80円から最大で150円の値上げ!
ヤフオクやメルカリユーザーは、規格内の荷物ならクリックポストやネコポスを利用するでしょう。すなわち、今まで定形外郵便で発送していた荷物の大半は規格外に該当するはず…です。
だから、今回の定形外郵便物の値上げは、出品者の価格設定にかなり影響を及ぼすことになると思います。
ちなみに、ゆうメールの基本運賃についても、定形外郵便物と同じように規格内と規格外に分かれます。
CtoC型サービスもインフレが少なからず進むのではないでしょうか?
送料を払うのが当たり前の感覚に戻れば、双方にとってメリットがあるでしょう。
参照:郵便料金等の改定 – 日本郵便
参照:宅配便、27年ぶり値上げ=収益改善へ、他社追随も-ヤマト:時事ドットコム
【参考記事】かんたんフリルパック料金改定で値上げ!らくらくメルカリ便と比較。
最後に
ヤマトの値上げは話題になっています。そして、2017年6月1日より定形外郵便物とゆうメールも新料金に変更。
ヤフオクやメルカリの商品価格にも影響が出ます。配送コストの影響による商品の値上げはやむを得ないと、ユーザーの意識も変わっていくでしょう。