
すっかり秋だ。
これから空気も乾燥して寒くなっていくのだろう。
そして、ウイルスが猛威をふるう時期も来る。
秋は過ごしやすいのだが、病気の面ではネガティブなことも多い。
毎年、秋から冬にかけて大流行するインフルエンザ。
私は、かれこれ10年くらいインフルエンザにかかっていない気がする。
インフルエンザワクチンの予防接種をしてないにもかかわらず、全然感染していない。
インフルエンザワクチン
インフルエンザウイルスは、人の咳やくしゃみなどの飛沫感染によって広まっていく。
ウイルスは、のどや鼻などの粘膜から侵入。
意外と知られていないのが、目の粘膜からもウイルスに感染する可能性があるということ。
だから、メガネもウイルスの予防効果があるアイテムなのだ。
人間は体内に侵入してきたウイルスを打ち負かそうとするのだが、免疫力が低下しているとウイルスに負けてしまう。
インフルエンザウイルスは特に感染力が強いので、免疫力が低い子どもや高齢者は感染しやすい。
だから、インフルエンザワクチンの予防接種を受けたほうがいいのだ。
インフルエンザワクチンには、生ワクチンという病原体を弱くしたものと不活化ワクチンという病原体を殺したものがある。
これらのワクチンをインフルエンザのピークが来る前にあらかじめ体内に入れて、病原体やその成分の一部を免疫に記憶させておく。
そうすることで、侵入してきたウイルスをすぐ退治できるようにしておくのだ。
予防接種の効果は70%
インフルエンザの予防に最も効果があるといわれているのがワクチンの接種。
では、実際のところ、予防接種の効果はどのくらいあるのだろうか。
私は、予防接種の効果を疑っているので受けていない。
予防接種を受けてもインフルエンザにかかる人はかかるからだ。
実際、ワクチンに予防効果はないという意見もあるらしい。
一説によると、インフルエンザワクチンの有効率は30〜70%程度といわれている。
このくらいの有効率であれば、予防接種をしたのにインフルエンザにかかる人がいても納得できるだろう。
ウイルスが変異すると効果がなくなる
そもそも、ワクチンは毎年シーズンになってから、世界で最初に発見されたインフルエンザウイルスをもとに作られる。
ヒトインフルエンザウイルスや鳥インフルエンザウイルスが鳥や豚、もしくは人間の体内で稀に不連続変異と呼ばれる大きな変異を起こす。
この大きな変異により、急に悪性度が上がったり、感染力が強くなったりすることがある。
不連続変異が起こってしまうと、予防接種の効果はなくなってしまうのだ。
そう考えると、インフルエンザワクチンの予防接種は掛け捨ての保険みたいなもの。
有効なインフルエンザ予防は、ウイルスをできるだけ体内に侵入させないこと。ウイルスに対抗できる免疫をつけておくこと。
インフルエンザワクチンの予防接種の有無も大事だが、感染対策の徹底のほうが大事な気がする。