
あなたの筋肉は本来の柔らかい状態でしょうか?
それとも、柔軟性を失って、あちこちが固くなっている状態でしょうか?
はたまた、筋肉に痛みを伴う状態でしょうか?
もし、筋肉に凝りや痛みを感じているのなら、本来の柔らかさを取り戻す必要があります。
思わぬ怪我や不調の原因になるかもしれません!
固くなった筋肉が痛みの原因
本来の柔らかい筋肉は、思い通りに動き、グッと力を出せて、しなやかにぐうーっと伸びます。
しかし、運動などで負荷がかかることによって、筋肉は固くなります。
- 筋肉が固くなる
- 血管が圧迫される
- 血液や老廃物の流れが悪くなる
- 酸素不足により危険信号(ブラジキニン)が出る
- ブラジキニンが脳に伝わって痛みを感じる
ブラジキニン(bradykinin)
血圧調節および炎症発現に関与するペプチド。血清たんぱくの一部が、組織が障害された結果遊出してくる酵素(カリクレイン)によって分解されて生じる。血管拡張、毛細血管の透過性亢進(こうしん)による浮腫(ふしゅ)などを起こすが、強力な発痛物質としても知られている。
これが、痛みが発生するメカニズムの簡単な説明です。
つまり、固くなった筋肉が痛みの原因ということ。
この固くなってしまった筋肉は、何もしないで自然に元の柔らかさに戻ることはありません!
なので、マッサージやストレッチなどで固くなった筋肉を緩めないことには、コリや痛みの根本的な解決にはならないのです。
筋肉を緩めて痛みを改善
これらは、本当の痛みの原因にはならないのです。
筋力が衰えたり、骨が歪んだりしても痛みは感じません。
また、多くの人が勘違いしていますが、神経自体も痛みは感じない器官です。なぜなら、神経は痛みの受容器官ではなくて、伝達器官だから。
では、痛みを感じるのは体のどこの部分でしょうか?
痛みを感じるのは、ほとんどが筋肉です。骨や軟骨、毛、爪、神経などは痛みの受容器ではありません。
筋肉が縮んで固くなると、その周囲の血管を圧迫します。そして、血液の流れが悪くなって、酸素不足の状態に陥り、痛みを感じるでしょう。
凝りが痛みに変わるまで
最後に、筋肉の凝りのレベルについて。
- くすぐったい
- 張り
- 凝り
- 無感覚
くすぐったいと感じるということは、すでに筋肉が緊張しているということ。
つまり、痛みの前兆ということになります。触っても、くすぐったいわけですから、この段階で対処するのは難しいでしょう。
くすぐったいを通り越すと、張りに変わります。
この時点で多少の痛みはあるでしょうが、運動をしたり、お風呂でゆっくり温まったり、マッサージをしたりすればすぐ改善するレベルです。
張りが凝りになってしまうと、ほぐすのに時間が必要になってきます。
凝りの硬さが増すほど、改善するのに時間がかかるので早めに対処しないといけません。
そして、凝りが進行すると、最後は痛みを感じなくなります。
無感覚の状態です。
痛みの感覚を戻すことから始めるので、柔らかい筋肉の状態までは程遠いと考えてください。
【参考記事】肩や首の凝りは筋肉の伸びが原因?手軽に改善する方法。
最後に
痛みの原因や発生するメカニズムを簡単に説明しました。
固くなった筋肉が痛みの原因です。
特に、アスリートには、柔軟性が高いしなやかな筋肉が必要不可欠。怪我の原因をつくらないためにも、こまめなケアが欠かせません。