
欧米では、座禅を組むビジネスパーソンが増えているんだとか…。瞑想もブームになりましたよね。
さて、そんな座禅は私たちにどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?
【参考記事】仕事やスポーツにも効果あり!瞑想がもたらすメリットは?
座禅の効果は?
座禅を組んでゆっくり呼吸をしていると、血流がよくり、手足の先まで血がめぐりはじめます。
そして、次第に体がポカポカと温まってくるのです。
座禅には、心を落ち着けるだけでなく、自律神経を整えたり、冷え性を改善したりする効果があります。
緊張して血管が収縮している人と、リラックスして血管が広がっている人では、血液によって脳に送られる酸素の量に雲泥の差が…。
座禅を組んでリラックスしてから、ビジネスやスポーツの試合に取り組めば、自分が秘めている最大限のポテンシャルを発揮できるかもしれません!
座禅の組み方
座禅を難しく考える必要はありません…。自宅でも簡単にできるので安心してください。
まず、座禅を組む場所を決めましょう!
大切なのは、心が落ち着く空間をつくること。モノや情報が溢れている空間では落ち着くことができません。
部屋が汚い場合は掃除からはじめてみてはいかがでしょうか?自分の心と向き合う良い時間になると思います。
環境づくりや時間の確保ができたら…。
用意するものはこれくらい。何かを買う必要はありません!あるモノで十分です。
座禅を組むときは、靴下を脱ぎましょう。時計やアクセサリーなども外すこと。
準備が整ったら、壁に向かって座ります。
足が悪い人は椅子でも問題ありません!その場合は、背もたれに寄りかからないで浅く座って行ないます。
足の組み方
クッションや座布団(二つ折り)の前半分にお尻を軽く乗せ、結跏趺坐(けっかふざ)もしくは半跏趺坐(はんかふざ)を組みます。
- 右足先を持ち上げ、左足太ももの付け根に乗せる
- 左足先を持ち上げ、右足の太ももの付け根に乗せる
- 右足先を左足の股の下に深く入れる
- 左足先を持ち上げ右足太ももの付け根に乗せる
足の組み方は反対でもかまいません。いずれの坐り方でも、ひざが浮かないように注意するのがポイント!
その日のコンディションに合わせて、無理のない坐り方をしましょう。
手の組み方
- 右手の指の上に左手を置く
- 両手の親指の先をつけて楕円形をつくる
- 法界定印(ほうかいじょういん)を結んで足の上に置く
法界定印とは?
坐禅の際に手で組まれる印の形、つまりは仏陀の禅定印である。日本曹洞宗では、坐禅の際、法界定印を行う。法界定印という名称は、大日如来が明らかにする三昧の境地に入るための印である。
卵のような形をつくりましょう。
親指に力を入れすぎないよう注意します。肩やひじの力もしっかり抜くこと。
正しい姿勢は?
あごを引いて、尾てい骨と頭頂部が一直線になるように意識すると美しい姿勢になります。
視線は?
半眼の状態にしておくのには理由があります。完全に目を閉じると眠気に誘われてしまうため…。
呼吸の仕方
とにかく座禅はリラックスして行なうこと。ゆえに呼吸はとても大事です。
丹田とは?
丹田(たんでん)は、内丹術で気を集めて煉ることにより霊薬の内丹を作り出すための体内の部位。下丹田は東洋医学における関元穴に相当し、へその下3寸(へそと恥骨稜の間を5寸とする骨度法による)に位置する。
ゆっくりと深い呼吸を繰り返すことで徐々に体が温まってきます。無心になり、リラックスすることで仕事やスポーツで素晴らしいパフォーマンスを発揮できるでしょう。
【参考記事】瞑想と呼吸法!腹式のやり方や意識すべきポイント。
最後に
座禅を組んでも、慣れるまではいろいろな思いや考えが浮かんでしまうでしょう。
だけど、気にすることはありません!放っておけば、浮かんだ思いや考えは自然に消えていくもの。
それを繰り返しているうちに、座禅で簡単に無心になることができるようになります。
仕事や家事でイライラしたり、大事な場面で緊張しているときは、ちょっと時間をつくって座禅を組んでリラックスしてみてはいかがでしょうか?