
お寺は仏教における宗教施設です。
が、全国各地の由緒あるお寺は信仰の対象としてだけではなく、国内外から多くの参拝客を集める観光スポットにもなっています。
さて、お寺に参拝すると、家内安全や健康祈願、厄除け、縁結び、商売繁盛などのご利益を授かることができると思っていませんか?
NO!
ただ、お寺を参拝しただけで、ご利益を授かれるわけではありません!
境内で大きな声を出したり、ゴミをポイ捨てしたりする人をために見かけますけど、そんな人に良いことが起こるとは思いませんよね。逆に、バチが当たってほしいと思うくらい…。
ご利益を授かりたいのであれば、お寺を参拝するときの最低限のマナーを守ることから始めるといいかもしれません!
お寺を参拝するときの7つのマナーとは?
お寺を参拝するときは、拝観マナーをしっかり守りましょう!
【お寺を参拝するときの7つのマナー】
(写真:埼玉県さいたま市中央区にある円乗院は撮影が禁止されている。)
観光名所になっているようなお寺であれば、だいたい看板などに拝観マナーが明記してあります。
境内での飲食は基本的に禁止されています。参道で購入したものを食べながら、そのまま境内に侵入する人がいますけどNGです。
タバコは、スモーキングエリアであれば境内で吸っても問題ありません。実際、有名なお寺には、スペースが設けられていることが多い。
携帯電話に関しては非常に難しい問題で…。スマホで写真を撮るのが当たり前になっている昨今、使用を禁止するのは難しいでしょう!ただ、明確に撮影を禁止しているお寺もあるので注意してください。
外国人観光客のマナーが悪いという話題もありますけど、私たち日本人でも最低限のマナーを守れてないこともあります。先日も境内でのポケモンGO禁止というニュースがありましたよね?
残念なことにマナーを守れない観光客が増えているとのこと。
お寺を参拝する目的は人によって異なりますが、貴重な文化財や建物がある場所であることを忘れてはなりません!
ご本尊に敬意を表し、お寺を管理している人々に感謝する気持ちを大切にしましょう。
参照:出雲大社が「ポケモンGO」禁止 ファン落胆、他の寺社にも波及? : J-CASTニュース
お寺のご利益を授かるためには?
お寺でお参りして、ご利益を授かりたい!
仏様にお参りすれば、ご利益を得られるというのは大きな間違いです。ご利益は祈願しただけで得られるものではありません。
ご利益には、商売が繁盛したり、病気が治って健康になったり、良い縁に結ばれたりとさまざま。さらに、生きているこの世で得られるご利益と極楽浄土に行けるという死後に得られるご利益があるそうです。
仏教には「善因善果・悪因悪果」という言葉があります。
善因善果
仏語。よいことをすればそれがもととなって必ずよい報いがあるということ。
悪因悪果
悪い行為が原因となって悪い結果が生じること。
要するに、善行をしてはじめて、その恩恵にあずかることができるということ。でも、打算的に見返りを求めて、善い行いをするのは当然NG!
大切なのは、善行をするときの心の在り方。心が純粋なものなら、それは真心からの善行となるでしょう。
心から善い行いをするのは難しいこと。だからこそ、価値があることなのです。
まずは日頃から善い行いをすることを心がけましょう!
最後に
常に善い行いをしていれば、お寺でお参りしてご利益を授かることができるかもしれません!
しかしながら、基本的な7つのマナーすら守れない参拝者がご利益を授かろうとするのは虫のいい話です。
最低限のマナーを守って、観光を楽しみましょう。