
ゴールデンウィークが終了しました。最高気温が28度を超える日も珍しくないので、熱中症対策にも気を配らなくてはいけません。
さて、その熱中症は屋外だけでなく、屋内でも十分になる可能性があります。
熱中症の発生率は屋内のほうが高い?
それでは、熱中症の発生場所は屋外と屋内ではどちらが多いと思いますか?
「直射日光が当たらない屋内にいれば大丈夫!」という思い込みは非常に危険です。
一説によると、熱中症の発生場所の過半数は
などの屋内とのこと。
熱中症といえば
などの屋外のほうが発生率が高いと思われがちです。
しかし、屋内もかなり危険だということを改めて認識しなければいけません!
参照:熱中症はどれくらい起こっているのか – 環境省熱中症予防情報サイト
一人暮らしや高齢者は要注意?
日本の伝統的な木造建築は、風が通り抜けやすく、熱がこもらない構造になっていました。
ところが、日本の建物は欧米化が進み、現在の建物は熱や湿気がこもりやすいコンクリートで造られています。昔と比べると、はるかに屋内でも暑さを感じるようになっているのです。
このような建物に密閉された状態で一日を過ごしていれば、そのうち環境に身体が慣れてしまいます。
そのため、高温多湿になっていることに気づかないで何時間も過ごしてしまうなんてことになりかねません!
屋内では、暑さに慣れてしまうのがいちばん危険です。一人きりで過ごしていると、室温の変化に気づかないことがあるでしょう。
一人暮らしの人は、日頃から温度や湿度への気配りが必要です。特に、高齢者が熱中症になりやすいのは、加齢により皮膚の感覚が鈍くなっていることが関係しています。
したがって、一人暮らしの高齢者が熱中症で運ばれるケースが非常に多いのです。
屋内での熱中症対策は?
屋内でも屋外と同じように熱中症対策をしましょう!
室内の温度を一定に保ちながらも、冷房や扇風機の風に直接当たらないようにします。
そして、こまめな水分補給が大事です。
【参考記事】暑さ指数からみる熱中症対策。炎天下での運動は禁止レベル?
体のほてりを冷まそうと水分を過剰に摂ったり、アイスを食べ過ぎると胃腸の機能が低下し、食欲不振に陥ることがあるので注意してください!
さらに、食事をする前や食事中に水分をたくさん摂り過ぎると、胃液が薄まって消化機能が低下するので気をつけましょう。
大量の水分によって体液が薄まれば、低ナトリウム血症になることもあります。
なども食事でしっかり補給するなどの対策が必要です。
最後に
近年、家庭で発生する高齢者の熱中症が増えています。高齢者では、住宅での発生が半数を超えているのです。
2010年の厚生労働省人口動態統計では、死亡者のうち家庭での発生が45.8%を占めています。家庭で発生する高齢者の熱中症対策の必要性は社会問題ともいえるでしょう。
屋内にいるとつい屋外よりも油断しがちですが、夏場は関係ありません!水分とミネラルの補給は常に意識して生活してください。