20世紀は過剰な物質主義社会でした。
世の中がモノで溢れ、欲望や食べ物、選択肢など、あらゆるものが過剰で多すぎます。物質的な豊かさこそが人生そのものであり、存在の証であるという価値観です。
実にくだらないと思います。
結果的に、モノを消費し、購入し、溜め込み、収集するというサイクルから抜け出せない人が増えてしまったわけですね。
一方で、たくさんのモノがある幸せよりも、モノが多すぎることの息苦しさを感じながら暮らしている人も増えています。
断捨離やシンプルライフが注目されている理由がここにあるのです。
不要なモノを増やさないコツ
読み終わった雑誌や聞かなくなったCD、買ったはいいけど一度も袖を通していない服など、部屋に必要ないものが溢れていませんか?
モノが増えて、生活する場が狭くなるほど、人の精神的なストレスは大きくなります。断捨離をすると、心が軽くなるということはそういうことです。
私は、不要なモノはすぐに処分します。断捨離をしてからは買い物をほとんどしなくなりました。
モノを増やさないコツがあります。
お店で欲しいモノを見つけたとしても、すぐには買いません。それがなくても暮らせるのなら、それは必要ではないモノということになります。
数日間待ってみると冷静な判断ができるので、不要なモノを増やすことを防げますよ。
モノを捨てるということ
放下(ほうげ)という禅語があります。
一切の執着を捨てるという意味の言葉です。禅では、得ることより捨てることによって幸せになると教えています。
すべてを捨てて自分自身と向かい合ってこそ、真の心の安らぎが得られるというのです。
確かに、モノが少ないほど心が軽くなり、不思議とやる気や行動力が湧いてきます。
修行で禅寺へ入る人は、何も持っていくことができないんですよ。何もかもを手放して修行に入ります。
一般社会で暮らす私たちは、すべてを捨てることができません。生活に最低限必要なモノがありますからね。
でも、不要なモノは買わない、不要になったモノは捨てる、ことくらいは心がけたいです。
終わりに
モノは増やすことより、捨てることを優先してみるといいですよ。
これが断捨離を始める第一歩でもありますし、断捨離を続けるコツでもあります。
新しいモノを買ったら、その度に古いモノを処分すれば、むやみにモノを増やさずにすみますよ。