
埼玉県さいたま市に珍しい神社があります。
その珍しい神社とは、浦和にある「調神社」のことです。
調と書いて「つき」と読みます。地元の人からは「つきのみや」と呼ばれ親しまれています。
ところで、この調神社のどこが珍しいのでしょうか?
神社のシンボルがない?
調神社は、浦和駅から500mほど離れた旧中山道沿いにあります。
こちらが調神社の入口です。
違和感がありませんか?
よく写真を見てください!
普通の神社にあって調神社にないもの。他の神社と少し違うものがあるかと思います。
そうです、調神社には神社のシンボルである鳥居がありません!そして、狛犬ではなくて狛兎が置かれているという珍しい神社なのです。
つきのみやの由来
調神社は、伊勢神宮に貢ぎ物として米俵を納めていました。その米俵を積んだ倉庫を牛車で伊勢まで運んでいたとのこと。
ものすごい距離だと思いませんか?
新幹線に乗っても、伊勢神宮はけっこう遠いなあと思います。人間は、昔から牛にお世話になりっぱなしというわけです。
それで、鳥居があると、牛車を運び出せないという理由から、調神社は鳥居を設置しませんでした。
狛犬ではなくて狛兎が置かれている理由は「調(つき)」と「月(つき)」をかけて月待信仰があるから。
定まった月齢の夜に、月の出を待ってこれをまつる行事。三日月待、十六夜待、十七夜待、十九夜待、二十二夜待、二十三夜待、二十六夜待などあるが、このうち二十三夜待がもっとも古く、16世紀ごろに京都の公家社会では行われていた。正月、5月、9月の月待が重視され、その夜は家の主人は斎戒沐浴して、翌朝まで起きているのが本来であった。
うさぎがたくさんいる
調神社には、とにかくうさぎがたくさんいます。入口のところだけではありません!
手水舎にもうさぎがいます。
狛兎が向かい合っている仲睦まじい光景。
マーライオンならぬ、マーウサギがいます。
うさぎを探すのも調神社のひとつの楽しみ方なのかもしれません。
初詣と十二日まちは大変賑わう
さいたま市では、毎年12月中旬に有名なお祭が二ヶ所で開催されます。
ひとつは、12月10日に大宮の氷川神社で開催される「十日市(とおかまち)」。
もうひとつは、12月12日にこの調神社で開催される「十二日まち(じゅうにんちまち)」です。
私も学生時代に何度か行ったことがありますが、本当に浦和駅周辺が盛り上がります。普段は閑散としているのですが…。
初詣には、調神社に約17万人が訪れます。神社の規模を考えるとけっこう多いなあ、という感じです。
ご利益は
など。勝負事のツキや運のツキを授かれるともいわれております。
調神社は、浦和レッズが創立当初から毎年チームで必勝祈願に訪れている神社としても知られています。
レッズファンは必見です!
最後に
浦和の調神社に行くと、うさぎに会えます。
絶対に噛んだりしませんし、フンをされることもありません!お子様でも気軽にうさぎに触れることができます。
変わった珍しい神社なので面白い観光スポットだと思います。
そういえば、期限が切れたお守りを処分したのも調神社でした。お守りの処分の仕方の記事も合わせて読んでみてください。
【関連記事】期限が切れたお守りどうする?処分の仕方を学んできた。
【調神社】
ジャンル:神社,初詣,観光スポット
住所:埼玉県さいたま市浦和区岸町3-17-25
TEL:048-822-2254
アクセス:JR浦和駅から500m
駐車場:あり(無料)
参照:調神社