
近頃、銭湯を見かける機会がグッと減った。
天然温泉やスーパー銭湯などは増えたが、古き良き銭湯の数は減るばかり。
銭湯は、日本の入浴文化だ。
だが、銭湯が次々と姿を消しているのは紛れもない事実。
私自身、数えるほどしか銭湯には行ったことがない。
与野本町にある鈴の湯
先日、さいたま市内にもいくつか銭湯が残っていることを知った。
そして、すぐに与野本町にある「鈴の湯」へ行ってみた。
人生で二度目の銭湯体験。
場所は彩の国さいたま芸術劇場のすぐ近く。
建物から歴史を感じる。
横から見ると、お城に見えないこともない。
渋い雰囲気が漂う入口。
この辺りは何度も通ったことがあるのだが、鈴の湯のことは全然知りなかった。
鈴の湯の料金は大人410円という情報があったが、実際は430円だった。
20円ほど値上げしたみたい。
定休日は毎週月曜日と第2・4日曜日。
鈴の湯には無料駐車場がある。
でも、休日の夜に行ったので満車だった。
鈴の湯の浴槽は2種類。
両方を合わせても8人が浸かれるくらいのサイズ。
洗い場は20人ほどが使える広さがある。
ホースがついていないシャワーが新鮮だった。
鈴の湯で日本の入浴文化を学んだ。
番台、ケロリンの桶、富士山の壁画という銭湯の定番をしっかり満喫。
天井が高いのも銭湯の文化のひとつだろう。
鈴の湯の特筆すべき点は「石ケン渡シ」という穴の存在。
調べたところ、石ケン渡シが残っているのはかなり珍しいとのこと。
男湯から女湯へ、女湯から男湯への穴がそれぞれあり、家族間や恋人間で石鹸を融通していた名残だそうだ。
この日の鈴の湯は休日だったこともあり、人の出入りが非常に多かった。
いまだに地元の人々に愛されている銭湯なのだろう。
銭湯に行く時に注意するのはシャンプーと石鹸を必ず持っていくこと。
だから、銭湯は軽いノリで行く場所ではない。
突発的にお風呂に入りたいと思ったら、アメニティが揃っているスーパー銭湯や温泉がおすすめ。
銭湯は日本の入浴文化を学べるいい場所だ。
【DATE】
鈴の湯
埼玉県さいたま市中央区本町東1丁目7-3
048-852-6440
15:00〜22:00
17:00~20:00
定休日:月曜日,第2・4日曜日