
埼玉県さいたま市中央区(旧与野市)の鎌倉街道沿いにある寺社に祀られている七福神を巡る「与野七福神巡り」をご存知でしょうか?
お正月には、七福神仮装パレードが行われるなど、与野七福神は貴重な観光資源になっています。
まずは、イオンモール与野のすぐ向かい側にある上町氷川神社を紹介します。
与野七福神の福禄寿
上町氷川神社は、福禄寿を祀る神社です。
福禄寿は、中国の道教が起源の神。
人生の三大目的をすべてを兼ね備えた神様です。
また、南極星(中国の伝説で人の寿命を司る星)の化身で南極老人ともいわれています。
福禄寿を具えた神は人徳も備わっていることから、人徳の神としても信仰されています。
上町氷川神社の御由緒
(写真:上町氷川神社から見たイオンモール与野)
上町氷川神社の歴史を紹介します。
【御祭神】
建速須佐之男命
【御祭日】
【ご利益】
上町氷川神社は、元々は鎌倉街道だった与野本町通りの北端に位置し、ケヤキなどの大木に囲まれて鎮座しています。
社地が鳥居から本殿に向かって扇子を開いたような形をしていることから、「扇の宮」と古くから呼ばれています。
境内地が旧与野町と旧小村田村の境に位置しているため、宝永5年(1708)の社殿再建のときには、境内林に対する入会の問題も関わって、神社の管理をめぐり相論が起こったとのこと。
最終的には、両町村の惣鎮守として小村田の在林寺が預かることで決着したという。
現本殿はその際に造立されたものであるといわれ、本殿内には宝永6年5月銘の両町村の氏子有志の名を連署した棟札が残されています。いわゆる手打ちの意味合いも込めたものと推測。
神輿は、翌年の宝永7年3月に奉納されました。その神輿の屋根裏には、寄進した与野町の有力者20数名の名前が書かれているとのこと。
なお、小村田の在林寺は神仏分離を経て、明治4年に廃寺となっています。
上町氷川神社の本殿は「さいたま市有形文化財」です。
本格的な造営になる江戸時代中期の二間社流本殿。資料により、建立年及び建立期の状況が判明している貴重な建築とのこと。
桁行(正面)の柱間が1間(柱が2本)であれば一間社流造、3間(柱が4本)であれば三間社流造という。
全国的に見ても、二間社流造の神社建築は例が少ないそうです。
最後に
まだまだ認知度が低い与野七福神巡り。
でも、確実に数年前より注目度は高まっている気がします。観光スポットと呼べるような活気はまったくありませんけど…。
手始めに、イオンモール与野の目と鼻の先にある上町氷川神社を訪れてみてはいかがでしょうか?
【上町氷川神社】
ジャンル:観光,神社
住所:埼玉県さいたま市中央区本町東6丁目7
アクセス:JR北与野駅から徒歩約15分
駐車場:有り(無料)