
「巧みなフェイントを駆使したドリブルで相手のディフェンダーを抜き去る」
サッカーの魅力的なシーンのひとつ。ドリブラーやテクニシャンタイプの司令塔は自分の得意なフェイントを1つや2つは持っているものです。
そこで今回はフェイントの基本やコツを記事にまとめてみたいと思います。
フェイントは相手の逆をつくのが基本

フェイントの目的は相手の重心の逆をとって自分の状況をより有利にすること。
相手を騙すためのものというよりは自分が行きたい方向へ進む手段のひとつとして考えましょう。
技術があっても、フェイントを巧みにかけることができないと攻撃のチャンスはあまり作れません。パスやシュートの前などでも効果を発揮するからです。
フェイントは何も考えなくても体が自然に動くまで反復して練習しましょう。
リラックスしてバランスを保つ
フェイントの基本は全身をリラックスさせ、つま先に力を入れないこと。
体のバランスを保ち、流れるような動作でかけなければなりません。ぎごちない動きだと簡単に相手に見抜かれてしまいます。
フェイントは、いかにフェイクの動きを相手に本当らしく見せることができるかがポイント。
また、自分がどのポジションでボールを持っているか、相手選手との距離や位置関係によって、どんなフェイントをかけるかは決まります。
相手選手がかなり離れている状態でシザースをしても意味がありませんよね?この場合はキックフェイントなどが有効です。
フェイントは視線や視野が鍵となる
フェイントは視野をどれだけ広く保てるかが重要です。
視線はボールの2〜3メートル先におくといいでしょう。そうすれば、ボールも見えるし、自然と周りの状況も目に入ってくると思います。
さらに、相手の目を見ることも大事なポイント。
目を見ると、相手がどこに注意を向けているかがよくわかります。
それを逆手にとって、相手がこちらの目を見ている場合は視線の移動だけで相手をひっかけることも可能。
フェイントを成功させる5つのコツ
サッカーのフェイントを成功させる5つのコツを最後にまとめてみました。
ボールを受ける前からフェイントの準備は始まります。まず、ボールをもらいやすいポジションに移動すること。
なるべく前を向いた状態でボールを受け、すぐに方向を変えられる状態にしておくことも大切なポイントです。
相手の間合いや周囲の状況を見て、的確なフェイントをチョイスしましょう。
体のバランスを保てないと、完璧なフェイントをかけることができません。
フェイントをかける時は両腕をしっかり使ってバランスをとります。また、腕を広げて相手をボールから遠ざけたり、マークを外したりするのにも有効。
腕をうまく使えるようになると、フェイントの成功率も上がってきます。
上半身の動きだけで相手の裏をかくこも可能です。
自分が進みたい方向と逆の方に上半身を傾けるだけでデェフェンダーがバランスを崩すのはよくあること。
シザースなどでどちらかの足にも体重をかけると、なお成功する確率は高まります。
誰にでも簡単にできるフェイントはもちろん相手にも見抜かれやすいです。
例えば、キックフェイントなどは非常に単純で使いやすいフェイントのひとつ。
どれだけ相手の裏をかくことができるかがフェイントのコツ。キックフェイントの場合は、相手にボールを蹴ってくるといかに思わせるかがポイント。
単純なフェイントだけじゃなくて、難易度が高いフェイントを習得することも大事なことなのです。
フェイントをかける時は、味方とのコンビネーションも考えなければなりません。
意志の疎通ができていないと、最悪の場合、味方までフェイントにかかってしまうなんてことも…。
次の攻撃が遅れてしまっては意味がないので、アイコンタクトなどのコミュニケーションも忘れてはなりません。
最後に
ドリブルと同じように、フェイントも繰り返し練習をして体で覚えてしまいましょう。
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