
一本のパスで試合を変えられる選手に憧れませんか?
パサーといえば、アンドレア・ピルロやポール・スコールズ、メスト・エジルなどが代表格になるでしょう。
そして、ティキ・タカで一時代を築いたスペインはやはりパサーの宝庫。
ボールをワンタッチプレーで回し、選手間でボールが行き来する様子を擬声語で表した、もしくはスペインで発売されたアメリカンクラッカーの名前「Tiqui-taka」から採ったものだと言われている。
シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケツをはじめ、シャビ・アロンソ、セスク・ファブレガス、ミケル・アルテタなど名前を挙げ始めたらきりがないです。
グティやバレロン、デ・ラ・ペーニャ、グアルディオラの存在も忘れてはなりません。
優秀なパサーになるために、まずパスの基本を学びましょう。
パスは味方の受けやすさを最優先に
味方の受けやすさ、受けた後の動きやすさを最優先するのがパスの鉄則!
そして、味方がフリーもしくはフリーに近い状態かつ味方へのパスの通り道ができた瞬間がパスを出す最高のタイミングです。
味方はパスコースを探して絶えず動いているもの。パスが回らない原因はこの当たり前のことができていないから。ただ突っ立っているだけではパスはもらえません。
パスの出し手は、味方の動きと相手ディフェンスの位置をよく見て受けやすいボールを送ります。
自分ではベストのキックしたつもりでも、通らなければ意味がありません。味方が簡単に受けられて、スムーズに動けるボールがいいパスの条件なのであります。
パスの良し悪しの判断

パスの良し悪しは「質」「強弱」「方向」で決まります。
パスの質とはボールの回転の使い分けなどの要素。
バックスピンがかけて止まるようにしたり、強い順回転をかけて鋭く転がしたり、カーブをかけて左右に変化させたりするかどうか。
強弱はパスの強さのこと。強いパスを狭いコースに通したり、あえて弱いパスを出して相手を引き出したりなど。
パスの方向に関してはゾーンによって考え方が大きく異なります。
パスの方向はゾーンで変わる
パスの方向はピッチを3つのゾーンに分けて説明します。
相手のゴールに最も近いゾーンでミスを恐れてはいけません!積極的なチャレンジが許さるところです。注意するのはオフサイドだけ。
ほんの少しでも前の味方にパスが通る可能性があれば、どんどん出しましょう。
相手のディフェンスの連携を狂わせるようなタイミングで出すパスは得点のチャンスを作ります。アタッキングサードではスルーパスやワンツーが有効。
ミドルサードでは強烈なプレッシャーをかけられて当たり前のプレーゾーン。焦って出したパスや確実性のない適当なパスは、あっさりカットされてしまいます。
横方向へのサポートが重要で短いパスが主体になります。バックパスはなるべく避けたい。また、サイドを横切る長いパスも失敗するとピンチを招きます。
技術のないチームがパスを回してじっくり攻撃を組み立てるというのは現実的ではありません。その場合はミドルサードを飛ばすカウンター戦術が現実的。
ディフェンディングサードの端は味方の最終ラインになります。ここで相手にボールをカットされたら失点を覚悟しないといけません!
サッカーはディフェンダーのパスをカットされて失点をするケースがとても多いスポーツだということを肝に銘じておきましょう。
ボールに対してのサポートは真横より後方向で確実につなぐこと。
パスを出す味方がいないときは、相手側へ大きく蹴るか、それもできなければタッチへ出しても問題ありません。セーフティを心がけることが最優先です。
最後に
サッカーのパスは状況に応じて使い分けなくてはなりません。(どんなスポーツでもそうだけど…笑)
「質」「強弱」「方向」などの細部にまで気を配らないと優秀なパサーにはなれないのです。
インサイドで出すのか、アウトサイドで出すのか、はたまたチップキックで出すのか。瞬時に判断すべきことがたくさんあります。
本当に基本は大事!サッカーは奥が深い!