
幼児のサッカー指導は忍耐である!
サッカーの指導現場にいると、やる気がない子や言うことを聞かない子に対して、コーチや保護者などがイライラを我慢できず怒っている場面を目撃します。
その気持ちはわかります。でも、グッと堪えて様子をみましょう。
子供は大人の思い通りに動くわけではないのですから。
怒らずにおおらかな気持ちで見守ることが幼児の指導では大切です。
サッカーを楽しむことを優先
幼児の指導では、サッカーを楽しむことを何よりも優先しなければなりません!
そもそも、幼児はただ走り回ったり、飛び回ったりするだけで喜ぶ年代。体を動かすこと自体が楽しいのです。
だから、この年代で結果にこだわるのはナンセンス。
友達とサッカーを楽しみながら、たくさん経験を積みましょう。
その中で「勝った」「負けた」「嬉しい」「悔しい」といった感情を抱くことが成長につながります。
「ボールを追いかけるだけで楽しい」から「仲間と協力して勝ったら嬉しい」と徐々に考えは変化していくもの。
ボールを蹴って、追いかけるだけで楽しいのですから、たっぷり遊ばせましょう。
練習はサッカーにこだわらない
幼児年代の練習内容は、サッカーにこだわる必要はありません!
6歳頃までに脳の神経系は大人の80%に達します。
なので、他の競技や遊びの中で脳を活性化し、さまざまな動き作りをしてあげましょう。
将来の基礎となる運動能力を向上させるためには、いろいろな運動を経験させることが重要です。
遊びで集中力を高める
幼児の集中力は長く続きません!
なので、練習メニューは子供たちの集中力を持続させる工夫が必要です。
単純なドリブルやパス、シュートの反復練習は飽きてしまうので難しい…。待ち時間もできるだけ短くするのが鉄則。
回数や時間を決めたり、リレーやタイムアタックなど競争の要素を取り入れたりするのも集中力を高めるのに効果的です。
そして、何よりも重要なのはゲーム!
ゲームでも集中力が続かないようなら、その日は早めに練習を切り上げてもいいかもしれません。
合間に遊びやミニゲームを挟んで、子供の集中力を高く保ちましょう。
【参考記事】サッカーは試合で学ぶ!ミニゲームやフットサルで身につく技術は本物。
声かけを有効に
幼児年代の子供は
といった承認欲求を持っています。
人間は他者を認識する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、「誰かから認められたい」という感情を抱くようになる場合が多い。この感情の総称を承認欲求という。
コーチや保護者は思い通りに動かない子供にイライラするのではなくて、小さなことでもいいので子供を褒めてやる気を引き出すことを大事にしましょう。
幼児期は、肉体的にも精神的にも個人差が大きいです。4月生まれと3月生まれとでは丸一年の違いがあります。
だから、個人差はあって当然。
一人ひとりにどのように対応するかが重要で、ひと括りにしてはいけません。
上達が早い子もいれば、なかなかうまくいかない子もいます。
褒めたり、刺激したり、ヒントを与えたり、といった声かけを有効に活用しましょう。
最後に
幼児のサッカー指導に柔軟性は不可欠です。
練習メニューは、遊びの要素や集中力を持続させる工夫が必要。
そして、子供はサッカーや遊びの中で成功や失敗を積み重ねて成長していきます。
堅苦しく考えないで、コーチや保護者も含めて子供たちと一緒に楽しむ気持ちを持ちましょう。