
埼玉県行田市には、いくつもの古墳があります。その筆頭が全国有数の大型古墳群の「さきたま古墳群」です。
さきたま古墳群は、行田市を代表する観光スポットとなっています。
一方で、あまり知られていない古墳もあります。そのひとつが目立たない場所にある「八幡山古墳(はちまんやまこふん)」です。
ここは、地元の人でも滅多に行かないという面白いスポットです。
関東の石舞台?
八幡山古墳は直径80メートル、高さ9.5メートルの円墳。県指定の史跡です。この古墳は、見た目が実に個性的なんですよ。
横から見ると、なにがなんだかわかりませんね。
八幡山古墳は、石室が見事に露出しています。この姿から「関東の石舞台」と呼ばれています。
奈良県明日香村にある石舞台古墳に似ていることから、そう呼ばれるようになりました。
僕は、ずっと飛鳥の石舞台古墳に興味があったんですよ。で、色々と調べていたら、この八幡山古墳の情報にたどり着きました。
安直ですが、関東にも石舞台ないかなあ、と思っていたら、そう遠くない行田にあったというわけです。
目立たない場所にある
この関東の石舞台は、実に目立たないところにあります。メジャーなさきたま古墳群や忍城から離れている上に周りは住宅や工場に囲まれています。
知らなければ、まあ行くことはないと思います。特に、目印もないのでアクセス方法は最後に記載しておきます。
さきたま古墳群から八幡山古墳まで車で10分ほどかかります。特に、観光客がたくさん来る場所でもないので駐車場もないです。周りにスペースがあるので路駐できます。
現在、八幡山公園として整備されています。トイレもきれいで安心。
石室の公開日
八幡山古墳を写真で紹介していきます。
石室の入口は、こんな感じで施錠されています。年末年始を除く、土日および祝日の公開日です。時間は10時から16時まで。
ただ、外からでも石室の中がバッチリ見えます。けど、やっぱり個人的にはちゃんと見てみたいですね。
墳頂部は、こんな感じで石が組まれています。不思議ですよねえ。いかにも崩れそうな見た目なのですが、触った感じはしっかりしていました。
ちゃんとした舞台です。関東の石舞台と呼ばれるゆえんがわかりました。
終わりに
どうでしたか?八幡山古墳は面白いですよ。工場地帯を抜けて、いきなり現れる感じとか。
ここで地元のおじさんと話したんですけど、その人は長年、行田に住んでいながら、僕が訪れた日に初めて来たそうです。
「初めて見たけど、なかなかすごいもんだなあ」と仰っていました。身近な場所って意外と知らないものですからねえ。
僕は、関東の石舞台をもっと観光スポットとして推したら面白いと思っています。
周りには何もありませんが、行田観光の際におすすめですよ。
【八幡山古墳石室】
ジャンル:観光スポット
最寄り駅:秩父鉄道東行田駅から2100m
住所:埼玉県行田市藤原町1-27-2
公開日:日土祝 10:00~16:00(年末年始は除く)
料金:無料
駐車場:なし