
「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、人間は言葉を交わさないで自分の感情を伝えたり、相手の感情を読み取ったりすることができます。
非言語によるコミュニケーションを英語で「ノンバーバル・コミュニケーション(non verbal communication)」といいます。
ノンバーバル・コミュニケーションがわかると、今よりもちょっとだけ日常が楽しくなるかもしれません!
など、これらの無意識の動作には心理がよく表れているんですよ。
ノンバーバル・コミュニケーションとは?
ノンバーバル・コミュニケーションとは、情報をボディー・ランゲージなどで伝達する非言語コミュニケーション手段のこと。
実は、ノンバーバル・コミュニケーションが対人コミュニケーション全体の60%~65%を占めているそうです。
多い!過半数を占めています。
言葉よりもボディー・ランゲージのほうが正直なことが多く、信憑性が高い情報を得られるでしょう!
なぜなら、言葉は話し手の目的を達成するために意図的かつ巧妙に作られるものですが、ボディー・ランゲージは反射的に出てしまうものが多いから。
また、ノンバーバル・コミュニケーションは、言葉と違って全世界で通用する素晴らしい手段なのです。
よく観察して相手の心理を読み取る
ノンバーバル・コミュニケーションは、とにかく人の心を正しく読み取ることが重要!
ノンバーバル情報をできるだけ多く集めて、相手が考えていることや感じていること、これからやろうとしていることを判断する必要があります。
基本的な行動や情報を研究し、知識を応用しながら、人が何を考えているのか、何をしようとしているのか、本当のことを言っているのか、を読み取っていきます。
日頃から観察力を高めなければ、行動から心理を読み取る精度は上がりません!
ノンバーバル行動から読み取れる心理の例
では、ネクタイを直す、唇を噛む、頭を掻く、という冒頭で挙げた仕草から読み取れる心理を紹介します。
男性のネクタイの結び目を直す仕草には、不安や不快を解消したいという心理が隠れています。
どう行動すべきか悩んだり、心が落ち着かなかったりなど、精神的に不安な状態です。場合によっては、嘘を隠そうとしているかもしれません!
例えば、これから謝罪会見に臨もうとしている人がネクタイを直してから会見場に向かうという映像を見たことはありませんか?
これは、まさに不安で心が落ち着かないという心理が表れています。一方で、政治家が堂々と発言した後にクイクイッとネクタイを直したならば、何か嘘を隠そうとしていると疑ったほうがいいでしょう。
このように、同じ行動でも状況に応じて心理の読み取り方を変える必要があります。
唇を噛む、頭を掻くというノンバ−バル行動には、概ね同じような心理が隠れています。
これらは、緊張感や準備不足によって、ストレスを感じた際によくあらわれる行動です。
面接やプレゼンなどで失敗をして頭をポリポリ掻いている学生や社会人を見かけたことはありませんか?
試合に負けた悔しさで唇を噛んでいるスポーツ選手の姿を目撃したことはありませんか?
唇を噛んだり、頭を掻いたりというのは非常にわかりやすくて、頻繁に見かけるノンバーバル行動でしょう。
【参考記事】身振り手振りで相手の心理がわかる!コミュニケーション方法とは?
最後に
言葉では楽しいと言っているけど、目が全然笑っていない。
足踏みをする、指をトントンする、などの行動からは簡単に相手の心理を読み取ることができます。
非言語コミュニケーションを理解することができれば、ビジネスでも日常でもきっと役立つでしょう。