蕨城址公園(蕨/観光)蕨城があった地。ニュートンのリンゴの木は必見!

みなさま、埼玉県蕨市をご存知でしょうか?

蕨市は、全国の市の中で最も面積が狭く、人口密度が全国の市町村(区を除いて)で最も高いという特徴があります。

また、埼玉県で最も外国人比率が高い自治体で「ワラビスタン」と揶揄されるほど、クルド人がたくさん住んでいるエリア。

というわけで、蕨は埼玉県内で最もディープな場所といっても過言ではありません!

そんな蕨を少し掘り下げてみたら、かつてお城があったことが判明したのです。

参照:埼玉で暮らす在日クルド人 「ワラビスタン」のいま – Yahoo!ニュース

蕨城址公園

JR蕨駅から1kmほど離れたところにある蕨市民会館のすぐ隣に「蕨城址公園」という場所があります。

埼玉県指定旧跡になっていて、蕨市の観光スポットのひとつです。

蕨城は、南北朝時代に渋川氏が館を構え、大永4年(1524年)に北条氏綱により攻撃され、破壊されたといわれています。

渋川氏(しぶかわし)は、日本の氏族(武士)。清和源氏義国流で足利氏の一門。室町時代に肥前、備前、備中、安芸、豊前、摂津などの守護職に任ぜられ、また九州探題職を世襲した。

引用:渋川氏 – Wikipedia

江戸時代の初めには、徳川家の鷹狩用の御殿(休憩地)として城跡が利用されました。

江戸時代に記された絵図面によると、東西が沼、深田で囲まれた微高地上に、幅約11.8メートルの囲堀と、幅約8.2メートルの土塁をめぐらし、堀内側の面積は、約12,200㎡となっています。

南側には、堀と土塁をめぐらせた約21,650㎡の外輪地があり、北側にも堀と土塁の構えが見られますが、現在ではわずかに堀跡と要害、高山などの俗名を残すのみとなっています。

城址公園と隣接して和楽備神社(わらびじんじゃ)があり、これに城址公園と市民会館を合わせたものが蕨城のかつての本丸跡地であったと推定されている。

引用:蕨城 – Wikipedia

また、昭和36年(1961年)11月、本丸跡に文学博士諸橋轍次(もろはしてつじ)撰書の「蕨城址碑」が建立され、現在は「蕨城址公園」として整備されています。

諸橋 轍次(もろはし てつじ、1883年6月4日 – 1982年12月8日)は、漢字の研究者で大著『大漢和辞典』や『広漢和辞典』(ともに大修館書店刊)の編者。文学博士。東京文理科大学名誉教授。都留短期大学および都留文科大学の(四年制大学としての)初代学長。

引用:諸橋轍次 – Wikipedia

蕨城址公園は、遊具もないかなり小規模の公園です。入口や石碑で城址の文字を見なければ、普通の広場にしか見えません。

ただ、面白い見どころがひとつあります。

ニュートンのリンゴの木

蕨城址公園には、あの有名なニュートンのリンゴの木があります。

イギリスの物理学者アイザック・ニュートンは、リンゴの実が木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見したといわれています。

ニュートンのリンゴの木は、1964年にイギリスから日本へ送られました。

この木は、それを接木したもので、ニュートンの生家の庭にあったリンゴの木の子孫です。

冗談ではなくて、本物のニュートンのリンゴの木なのであります。

蕨市制30周年にあたり、次代を担う子供たちがニュートンのような豊かな創造力と科学の心を育んでくれることを願って植樹したものです。

蕨城址公園に行ったら、ニュートンのリンゴの木くらいは見て帰りましょう。

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最後に

蕨城址公園は、観光地らしくありません!

しかし、トリップアドバイザーでは、蕨市で5位の観光スポットにランクインしています。

ただ、ニュートンのリンゴの木の存在には、本当に驚かされました。蕨城址公園の最大の見どころだと思います。

参照:2017年 蕨市の人気観光スポット ランキング 10選 【定番から穴場まで!】 TripAdvisor

【蕨城址公園】

ジャンル:観光,公園,城
住所: 埼玉県蕨市中央4丁目21
アクセス:JR蕨駅から徒歩約10分
駐車場:有り(無料)

※駐車場は蕨市民会館を利用してもいいみたいです。