【資産運用】投資信託はリスクが低い?メリットとデメリットは?

日本人が好きな資産運用は、ローリスク・ローリターンの「銀行預金」です。

日本は低金利のため、数十万円を預けても利息はわずか数円程度しかつきません。しかし、銀行が倒産しない限り、お金を失うこともないので余計な心配をすることもないでしょう。

一方で、株式投資はキャピタルゲインや配当により大きく儲けるチャンスがあります。

当然、ハイリスク・ハイリターンの関係で成り立っているので大損する可能性もあります。

株式投資で成功するためには、正しい知識を身につけて、できるだけ損をする可能性を低くする努力が必要です。

でも、どの銘柄の株を買うべきかわからない人や情報収集に時間を費やすことができない人もいるでしょう。そんな人のために存在しているのが「投資信託」です。

「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。

引用:そもそも投資信託とは? – 投資信託協会

投資信託とは、資金の運用を投資の専門家に託してしまう資産運用方法です。

投資信託でリスクを軽減

投資信託の資金を直接運用するのは、投資顧問会社と呼ばれる運用会社です。

投資の専門家が国内や海外にあるたくさんの株や債券の中から投資対象を選定してくれます。

投資信託は、証券会社や銀行が「金融商品」として販売しており、それぞれの窓口で購入可能です。

投資信託には

  • 株式型投資信託
  • 債券型投資信託
  • 不動産型投資信託
  • 国内投資信託
  • 外国投資信託
  • などのようにアセット別に多くの銘柄を組み合わせたものがあります。

    アセット(asset)は、国語辞書では「資産、財産」という意味で、資産運用においては、「投資対象となる資産」のことをいいます。

    引用:アセットとは|金融経済用語集

    株式型投資信託と債券型投資信託を組み合わせた「マルチアセット」と呼ばれるものもあります。

    このように、投資の専門家が投資対象を選定してくれるので、どの銘柄に投資すべきか悩んだり、情報収集や作業にかかる時間を短縮できるのです。

    投資信託は、株式投資よりもリスクが低い資産運用方法と言えるでしょう。

    投資信託のメリットは?

    投資信託のメリットは、専門家が資産を運用してくれること

    また、複数の株式や債券を少しずつ保有できるのもメリットのひとつです。

    個人だと運用できる資産に限りがあるでしょう。多くの銘柄の株式に投資するには、たくさんのお金が必要になります。

    しかし、投資信託なら少ないお金で多くの銘柄や複数のアセットに投資することが可能です。

    ひとつの会社の株式しか持っていない場合、その会社の業績が急激に悪化したり、倒産すれば大損してしまいます。そのため、資産を複数に分けて、リスクを分散させましょう。

    投資信託のデメリットは?

    投資信託にもデメリットがあります。それは手数料です。

    リスクを低く抑えるために資産運用を専門家に任せるわけですから、手数料が発生するのは当然のこと。

    手数料には

  • 販売手数料
  • 売却委託手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保
  • などがあります。そして、手数料は投資信託会社によって異なります。

    一般的には

  • 販売手数料:2〜3%
  • 信託報酬:年間1〜2%
  • 二大手数料だけでもかなりのコストが必要となるわけですから、運用でリターンが出ないと損をします。

    投資信託は、手数料を大きなデメリットと捉えるか、リスクを低くするための資産運用だから仕方がないと捉えるか、で考え方は大きく変わるでしょう。

    【関連記事】外貨預金に潜むリスクとは?金利の高い国はどこ?

    最後に

    資産運用の初心者は、株式投資よりも投資信託を選択することでリスクを低く抑えることができます。

    資産を複数に分散できるのがメリットのひとつ。デメリットは、専門家に運用を任せるので手数料がかかってしまうこと。

    それなりの手数料がかかるため、リターンが出ないと損することもあるでしょう。

    しかし、資産運用の知識が乏しい初心者は株式投資を始めるよりも、投資信託のほうが大損するリスクは低いと思います。