
資産運用の初心者が投資信託に手を出して損をしたというのはよくある話です。
特に、損をするのは資産運用の知識がない高齢者が多い。
参照:なぜ人は簡単に投資詐欺にあうのか – 野口俊晴 (ファイナンシャル・プランナー)
価格.comの投資信託比較情報によると、現在、投資信託には6000本近い銘柄があります。
これだけ銘柄があれば、何を選ぶべきなのか迷って当然でしょう。
など、銘柄はさまざまな視点から判断しなければなりません!
リスクとリターンの視点は特に大事です。
要するに、株式投資と同じハイリスク・ハイリターンの銘柄もあれば、銀行預金と同じローリスク・ローリターンの銘柄もあります。
投資信託は、そのような性質を持った金融商品です。銘柄があまりにも多すぎるので、冷静に商品を見極めなければなりません!
ゆえに、思考能力が衰えている高齢者は騙されて損してしまう可能性が高いのです。
目論見書は絶対に確認すること
投資信託を購入する前に確認するべき文書があるのをご存知でしょうか?
それは「目論見書」です。投資信託説明書と呼ばれることもあります。
目論見書には、投資判断に必要な重要事項の説明が書かれています。
などの情報がしっかり記載されている文書です。
とはいえ、投資信託は金融商品であり、ビジネスです。販売手数料を得るために銀行や証券会社も積極的に営業活動をして販売しています。
実際、銀行員や証券マンには、投資信託の販売ノルマがあるのです。ノルマを達成するために甘い言葉をかけてくる人もいるでしょう。
だからこそ、損しないために自分でしっかり目論見書を確認して判断する必要があります。
投資信託のデメリットは手数料
投資信託には、資産の運用を専門家に任せるという大きなメリットがあります。
資産運用の初心者にとっては、自分で投資先を見極めなければいけない株式投資よりも投資信託のほうがリスクを抑えられます。
しかし、資産運用を専門家に任せるわけですから、それなりの対価を支払わなければなりません!
投資信託の最大のデメリットは手数料です。
販売手数料と信託報酬の二大手数料だけでもかなりのコストになります。
などの費用がかかる場合もあります。投資家は、投資信託を取引する上で、どのくらいコストが必要になるのか知っておかなければなりません。
そのために目論見書があるわけです。手数料は投資信託によって異なります。
銀行や証券会社は、手数料で利益を上げようとします。おいしい話の裏には、必ず罠があると思いましょう。
投資信託を購入する際は、重要な情報が記載されている目論見書の確認を徹底してください。
【参考記事】【資産運用】投資信託はリスクが低い?メリットとデメリットは?
最後に
保険会社や郵便局も投資信託を積極的に販売しています。販売員がノルマを達成するために商品の魅力だけを伝えてくる可能性は十分あるでしょう。
正直、投資信託を販売する側にとって、客が損しても関係ありません。なので、投資家が知識を身につけて対応するしかないのです。
結局、資産運用の知識がない人や思考能力が低下した高齢者が窓口で騙されて損することになります。
目論見書で分配金や手数料をしっかり確認しない人も同様に損することになるでしょう。
投資信託は、自分の目で目論見書をしっかり確認してから購入するべきです。リスクや手数料の部分は特に注意深く確認しましょう。