
遊びとしてフットサルを楽しむのであれば、とにかくドリブルで勝負しまくるという楽しみ方をしてもいいと思います。
しかし、競技としてフットサルをプレーするのであれば、過度なドリブルは控えなければなりません!
フットサルは、基本的にパス回しでゲームを組み立てるスポーツです。レベルが高い選手を相手にする場合、ドリブルが通用するとは考えないほうがいいでしょう。
競技レベルだと、過度なドリブラーは立派なゲームブレイカーになる可能性があります。
ドリブルよりパスが優先
サッカーでは、ボールを持ったらとにかく前を向いて仕掛けるドリブラーが存在します。
しかし、フットサルでは基本的にドリブルで敵を抜きにいきません!パスコースが空いている時は、パスを選択するのがセオリーです。
相手のマークがズレたり、味方が上手くマークを外して、数的有利な状況にもかかわらず、無理やりドリブルを仕掛けてチャンスをフイにする。
パスでいい場面でドリブルを選択するとこういったことが起こりがちです。
サッカー経験者でドリブルが得意な選手は、抜けるだろうと思ってドリブルを積極的に仕掛けます。
けど、フットサルではその安易な仕掛けがいちばん危険なのです。
突破に失敗したら、数的不利な状況でカウンターをくらい、即失点につながります。
なので、確実にパスをつないだほうがリスクが低い!攻守の切り替えが激しいフットサルならでは考え方を持つ必要があるのです。
競技としてフットサルをプレーするならば、常にドリブルで仕掛けてやろうという意識は改めないといけません!
ドリブルの使いどころ
数的有利な状況を作り出すためには、なるべく良い状態でボールを受けて、次のプレーにつなげること。
サッカー経験者で、止めて、蹴るの基本ができるのであれば、パス中心で攻めたほうが簡単に点を取れます。
でも、ドリブルが必要な状況も当然あります。
例えば、パスコースが空いてなくて局面を自分で打開しなければならない時。抜きにかかる場合は、カウンターを受けないようリスクを考慮する必要があります。
相手を無理に抜きにいかないで少しずつ前にボールを運び、ディフェンダーをおびき寄せたり、他の選手がカバーに来たらパスを選択してもいいでしょう。
抜くことよりもキープや運ぶことを意識してください。
フェイクが鍵を握る
フットサルでは、スペースを作るフェイクが不可欠です。
サッカーでいうところの相手にマークされている時に使うチェックの動きと同じ。
あえて行きたい方向の逆へ動いてから、キュッと反対方向に戻って相手のマークを外すオフザボールの動きのひとつ。
チェックの動きをすれば、どんなにタイトなマークでも少しは外れます。
ディフェンスは、相手の動きを見てから動くリアクションだからです。
だからこそ、コートが狭いフットサルでは、良い状態でボールを受けるためにフェイクが重要になります。
競技をやっていると上手い選手ほどフェイクも上手い。ちなみに、フットサル出身のネイマールもフェイクが非常に上手いです。
では、フェイクを図で説明します。
まず行きたい方向とは別の方向に動き出し、ディフェンスを惑わします。(図の①)
いきなり行きたい方向へ動いても、フットサルではマークがそのままついてきてしまうため。
ディフェンダーが動きにつられたら、本当に行きたい方向に動き出すか止まります。(図の②)
コツは、ディフェンダーの背後を狙って視界から消えること!
フェイクを使いこなせるようになると、スペースを作ることができるのでプレーに余裕が生まれます。
【参考記事】サッカーとは全然違う!フットサルのディフェンスの基本とは?
最後に
とういうわけで、競技としてフットサルをプレーするのであれば、ドリブルの使いどころをしっかり見極めなければなりません。
そして、あくまでもパスが優先です。フェイクを使いこなして、できるだけ有利な状態でボールを受けましょう。
サッカーみたいにスペースがありません。ボールを受けたいポジションにすぐに入ってしまうと、味方もパスを出しにくいです。
そういったことを理解できなければ、試合で活躍するのは難しいでしょう。