週末に行われるチャンピオンズリーグ決勝が楽しみでなりません。かれこれ15年近く応援しているFCバルセロナの三冠達成がかかっているからです。

対戦するユヴェントスも三冠達成がかかっています。下馬評ではバルサ有利という見方が多いです。

攻撃のバルセロナ、守備のユヴェントスという印象があるかと思います。けど、ルイス・エンリケが率いるバルサの強みはトリデンテを最大限に活かすカウンターです。

ゆえに、試合の鍵を握るのは「トランジション」になるでしょう。

トランジションの意味

いきなり専門用語を出してしまいましたね。「トランジション」って何ぞやと思っている人のために解説します。

トランジションとは、攻守の切り替えのことです。

トランジションには、2つのパターンがあります。カウンター発動時のように守備から攻撃に転じる切り替えを「ポジティブ・トランジション」と呼びます。逆に、攻撃から守備に転じる切り替えを「ネガティブ・トランジション」と呼びます。

最近では、守備から攻撃に転ずるカウンターをトランジションと表現することが多いです。

攻守の切り替えの早さは、コートが狭いフットサルやバスケットボールに求められる能力でした。

攻守がめまぐるしく入れ替わり、ピンチとチャンスが表裏一体になっている現代サッカーでも必要不可欠な能力になっています。

カウンターが猛威をふるう

引いて守っているだけでは、勝てないのがサッカーというスポーツ。勝つためには絶対に得点が必要なのです。

すなわち、ユヴェントスが点を取りにいく時間帯が必ずあります。そもそもポゼッションも得意なチームなのですが、パス回しでミスが出るとバルサのカウンターが猛威をふるいます。

良いときのバルサは、ネガティブ・トランジションが非常に早い。高い位置でボールを奪って、効率よくゴールを狙います。

メッシ、スアレス、ネイマールといったタレントたちの決定力が高いので、今季のバルサのカウンターはとても機能しています。

また、引いてる守るユヴェントスの守備陣を崩し切る強さもある。カウンター対策もできているため、トランジションからゴールを奪われることも少ない。

バルサのネガティブ・トランジション、ユヴェントスのポジティブ・トランジションに注目して見るとより楽しめると思います。

■編集後記

当サイトは、本格的に動かし始めたばかりの個人メディアです。なのに、日々一定数以上のアクセスがあるのは嬉しい限りです。

本当にありがとうございます。

お世話になっているサッカー関係者の方々にも「読んでるよ」と言われることがあります。飲食のレポが多くてすみませんという気持ちがあったので、サッカーのことを書いてみました。

サッカーって専門用語がいつの間にか増えたりします。トランジションもそうです。少し前にザッケローニ氏が使った「インテンシティ」も話題になりましたね。

そんなわけで、サッカーについての記事もたまには書きます。