この痛み「冷やす」「温める」は何で判断すればいいのか?

痛みがあるときは冷やすといい。

温めると痛みが和らぐ。

「冷やす」と「温める」という行為は正反対です!

なので、痛みのケアも間違えると逆効果なので気をつけなければなりません。

冷やす痛みとは?

急性の痛みは冷やすのが基本です

運動やスポーツに捻挫や打撲などをして急な痛みに襲われたら、すぐにアイシングすることをおすすめします。

こうした痛みは、局所的に炎症を起こしている可能性が高く、そのまま放置してしまうと怪我の治りが遅くなります。

速やかにアイシングをして炎症を抑えましょう。

アイシングの際の注意点

アイシングの際の注意点を紹介します。

アイシングはなるべく氷を使いましょう!

アイスノンや保冷剤は、冷凍の状態だと0度以下になっています。それを肌に直接つけると凍傷や霜焼けを起こすので危険です。

皮膚がカチカチに凍り、患部が猛烈に痒くなり、さらに跡が残ってしまうこともあります。

スポーツの現場でよく登場するコールドスプレーはあまり効果がありません!

皮膚の表面の温度を極端に下げるだけで、筋肉を芯から冷やすことはできないからです。

氷は、0度以下にならないので皮膚への負担が少ない。また、溶けて水になってもしばらくの間はアイシング効果を保ってくれます。

氷嚢やジップロックなどに氷を入れて、少しほぐしてから患部にあてがいましょう。

アイシングは1回20分前後が目安。痛みが強ければ、冷やして休むを繰り返しましょう。

温める痛みとは?

激しい動作や大きな負荷による急激な痛みではなく、原因がわからないけど痛みが長く続く場合は慢性の痛みの可能性があります。

慢性の痛みは温めるのが効果的です

疲労して硬くなった筋肉や血流が滞った状態を解決するのが目的。

ゆっくりお風呂に浸かったり、首や肩の場合は電子レンジを使って蒸しタオルをつくるのもおすすめ。

温熱ケアは、筋肉の表面層の緊張を解き、さらにリラックス効果も得られます。

とにかく慢性の痛みは温めて解決しましょう。

蒸しタオルのつくり方

蒸しタオルは簡単に用意することができます。

タオルを濡らして適度に絞り、それをジップロックに入れて高温になりすぎない程度に電子レンジで加熱するだけ。

それを患部に当てましょう。

温める時間の目安は約15分です。

急性と慢性の見分け方

痛みによっては、急性の痛みなのか慢性の痛みなのか、わからないこともあるでしょう。

軽い慢性痛が労働やスポーツ中の何かの拍子で強烈な痛みに変わってしまうなど。

また、急性の痛みから慢性の痛みに変わることもあります。

基本は、痛みが現れてから2〜3日はとりあえず冷やします。それでも痛みが治まらず、4日以上痛みが続くようなら慢性痛と判断してもいいかもしれません。

お風呂に浸かって痛みが軽くなったら慢性痛。痛みや腫れがひどくなったら急性痛と判断する方法もあります。

最後に

いちばん気をつけないといけないは急性の痛みを温めること

捻挫や打撲をした後は、できればお湯に浸からず、シャワーだけで済ませましょう。

温めてしまうと、患部がパンパンに腫れ上がってしまうこともあります。

ひとまず痛みのケアは、急性は冷やす、慢性は温める、と覚えておけば問題ないです。