
首筋や肩に慢性的な痛みやコリを抱えている人はたくさんいます。僕自身もそのひとり。
パソコンを使うデスクワークが増え、余暇は常にスマホでゲームやコミュニケーションを楽しむという人も少なくありません。
テクノロジーの進歩によって首や肩に負担がかかりやすい環境になりました。
そんな首筋や肩の疲れを癒す大事な時間が「睡眠」です。
しかし、合わない枕を使っていると疲れを癒すどころか、かえって疲れや痛みが増す原因になります。
実際、合わない枕が首筋の痛みやコリを悪化させているケースは多いとのこと。
この蓄積されたコリが徐々に痛みに変わっていくので、いかに早い段階で首筋や肩のコリを解消するかが重要なのです!
どうして合わない枕が血行を悪くするの?
僕自身、パソコンやスマホの画面と長時間向き合う生活をしているので首筋や肩の痛みに悩まされていました(交通事故にあってさらに悪化…)。
ところが、枕を変えただけで不思議なくらい症状が緩和されたのです。
その理由は?
7本の椎骨が連結し、前に沿って緩やかにカーブしているのが首の構造です。
首の構造はイラスト図解「背中まわりの構造」/骨、椎間板、筋肉、靭帯、関節、神経に詳しく記載されているので確認してみてください。
枕はその湾曲をうまく支え、昼間の生活でくたびれている首を就寝中に休ませる働きをするもの。
ですが、枕の形状や高さが首のカーブに合っていないと、頸部が圧迫され、首周辺の筋肉が緊張しています。首の筋肉はどこか一部分に負担がかかると連鎖的に他の筋肉も緊張しまうから。
緊張により交感神経の働きが高まって血管が収縮し、首周辺の血行が悪くなるのです。
これが合わない枕が首筋の痛みやコリをつくる原因。
実際、合わない枕が首筋のコリや張り、痛みを引き起こしているケースは多いそうです。
血行不良が原因で寝違える?
また、枕が合っていないと寝違えを起こしやすい!
窮屈な姿勢で寝ていると「首を寝違える」ことがありますよね?
これは首が痛くて不自然に傾いたまま動かせなくなる症状で誰もが一度は経験したことがある症状でしょう。
合わない枕は窮屈な姿勢をつくる原因になります。よって、首周辺の血行が悪くなり、寝違えが起こるのです。
一時的な血行不良が原因で起こった寝違えは、お風呂に入って血行を良くすればすぐに治るもの。
しかし、頸椎の障害による寝違えは専門医の治療が必要になります。
枕が頸椎を圧迫していないかチェックしてみてください。
寝る前は何の症状もなかったのに朝起きた時に痛みなどの症状が現れる場合は要注意!
自分の枕を疑ってみましょう。
頸部を圧迫する枕とは?
頸部を圧迫するのはどのような枕でしょうか?
首に様々な問題が現れるのは第三頸髄神経節と第四頸髄神経節を圧迫しているケース。
首のちょうど真ん中あたりを圧迫してしまうのは枕が高すぎるからです。
枕が高すぎると、首が前屈姿勢を強いられます。が、そもそも首は後屈より前屈の方がしやすいため、枕が少しくらい高くても大きな問題はありません!
前屈すると首の後ろの筋肉が伸びるので頭に上っている血液が下がります。だから、低い枕よりも高い枕のほうが快適に感じる人が多い。
だけど、前屈姿勢を長く続けていると、首の筋肉が緊張して血行が悪くなります。朝起きたときに首筋に違和感を覚えてしまうのはそのせいです。
首筋の痛みやコリを解消する枕とは?
首筋の痛みやコリを予防したり、解消する枕とは自分の好みの高さより2〜3cmくらい低めの枕です。
顎が上がりすぎたり、下がりすぎたりせず、並行になるような自然の位置をキープできるのが理想。
自分に合う枕を使い始めると、すぐに姿勢の違和感が消えます。
枕の硬さは寝返りしやすさがポイント!硬すぎると頭がフィットせず、柔らかすぎると頭が沈んで快適ではありません。
素材は通気性と吸湿性が優れているポリエステルがおすすめ!
僕が使っているのは老舗の東京西川「もっと肩楽寝」。5,000円前後とお求めやすい価格です。
医師もすすめる健康枕ですので「枕が合っていないなあ」と感じている方はお試しあれ!
最後に
高すぎる枕を使っている人は多いみたいです。僕自身もそうだったのですが…。
そこまでお金をかけたくないという人は試しに安い低めの枕を買ってみて、バスタオルなどで高さを調節して使うのがおすすめ。
理想の高さを知ってから、ちゃんとしたものを買ってもいいと思いますよ。