喫煙がリスクを高める!本当に怖いCOPDの原因と症状は?

私は、非喫煙者です。最近、葉巻を嗜む程度にはじめてみましたが、特にハマりそうな気配はありません!

そういえば、タバコ病と呼ばれている「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の患者が世界的に増加しているとのこと。

日本医療政策機構は、咳や呼吸困難といった症状が徐々に進行するCOPDによる社会全体の経済的負担が年間2,000億円にも及ぶことを発表しました。

喫煙や老化などが原因で発症するCOPDは、非喫煙者にはあまり馴染みがない病気ですが、2012年には国内で約16,000人が死亡し、死亡原因の第9位となっています。

少し情報が古くてすみません…。

参照:慢性閉塞性肺疾患(COPD)による社会の負担額が年2,000億円 – EconomicNews

日本で実施された疫学調査では、40歳以上の成人の約9%、約700万人がCOPDという報告がある。しかし、実際に治療しているのは約30万人で、その中でも酸素ボンベを常に携帯しなければならない重症の患者数は約20万人だ。潜在的な患者の数は500万人にも及び、2012年の段階で約20万人が治療を受けています。

引用:慢性閉塞性肺疾患が世界的に増加 ヘビースモーカーは検査を!│NEWSポストセブン

COPDの蔓延は、深刻な社会問題のひとつ。

そこで、多くの人がまだ聞き慣れていない病気であるCOPDの症状や原因を紹介します。

怖い病気と恐れられているCOPD

肺気腫と慢性気管支炎を合併したような症状が現れるCOPD。患者の大半が喫煙者であることから、別名「タバコ病」とも呼ばれています。

肺の末梢の障害による息苦しさから「死よりも恐ろしい病気」や「肺の生活習慣病」と恐れられている病気です。

  • 栄養障害
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心臓病
  • などを合併することも多く、COPDは全身性疾患といえるでしょう。

    世界保健機関の統計によると、2005年にはCOPDが原因で300万人が死亡。世界の死亡原因でも第4位となっており、死亡率は今後10年で30%増加すると予測されています。

    COPDは、本当に怖い病気なのです。

    COPDの主な原因と症状は?

    COPDの主な原因はタバコ。20年以上の喫煙歴を経て発症する病気です。

    タバコに含まれているタールやニコチンなどの有害物質を長期的に吸い続けることで、気道や肺の末梢で酸素の交換を行う肺胞が長期間にわたり炎症を起こし、徐々に破壊されていきます。

    やがて呼吸がうまくできなくなる可能性も…。

    タバコで破壊されて死んだ肺胞は元には戻りません!

  • 呼吸困難
  • 慢性的な咳やたん
  • 息切れ
  • などがCOPDの主な症状です。日常生活のなかでの動作だけで息切れを起こすようになり、その息苦しさはゆっくりと進行して、最終的には生命に関わるほど悪化します。

    COPDは、呼吸すらままならなくなる恐ろしい病気。考えるだけでゾワッとします。

    COPDは日本でも社会問題に?

    厚生労働省の発表によると、2005年に国内で1万4416人がCOPDで死亡し、日本の死亡原因でも10位になったとのこと。

    男性の死亡原因としては7位となっており、かなり深刻な問題です。2007年の調査では、COPDによる死亡者数は、喘息による死亡者数の6倍にもなっています。

    2012年には、約16,000人が死亡し、死亡原因の第9位となっていることからわかるように徐々に問題が深刻化しています。

    世界保健機関は2020年までに世界の死亡原因の第3位になると予測。今後も、患者は大幅に増えていく見込みです。

    また、COPDと診断される人の多くが65歳~75歳で、なおかつ重症になってからというケースが多いのも病気の特徴のひとつ。

    早期発見や早期治療、予防ができていないのが現状です。その点も大きな課題でしょう。

    最後に

    COPDは、肺がんより恐ろしい病気。症状が悪化すると日常生活を普通に送ることすら困難になります。

    また、COPDは日本の経済的負担にもなっているので、一人ひとりの問題意識や取り組みが必要になってくるでしょう。

    非喫煙者の自分にとってはあまり関係がありませんが、喫煙習慣がある人にとっては無視できない病気ですね。