僕の目の中には、無数の微生物がいます。明るい場所に行くと、突然現れるのです。
これが非常にうっとうしい。アメーバのような、ミドリムシのような謎の生物が視界をさまよいます。
もちろん、本当の微生物ではありませんよ。飛蚊症(ひぶんしょう)という目の病気です。
最近、飛蚊症を発症する若者が増えているそうです。
飛蚊症はこんな症状
飛蚊症は、目の前に虫がいないのに、目の前で虫が飛んでいるように見える病気です。
虫だけではなく糸くずや髪の毛のようなものなど、いろいろな形をした小さな黒い物体が目の中を動き回るように見えます。
こんな感じです。
視点に合わせて動きます。だから、本当に気持ち悪いんですよ。まあ、次第に慣れてしまうんですけどね。
明るい場所で白いものを見た時や青空を見た時に顕著に症状が現れます。
ピーカンの屋外なんて最悪ですよ。視界の中でパレードが始まりますからね。
飛蚊症の原因は?
飛蚊症の原因は様々です。
体質的な問題で飛蚊症が現れるケースもあります。病気ではないので特に治療をする必要はありません。
僕も遺伝の可能性があるとのことで治療はしていません。かなりうっとうしいので支障がないわけではないのですが、仕方ないですね。
また、老化現象のひとつとして飛蚊症を発症することもあります。加齢によって、水晶体の後ろにある硝子体の濁りが原因です。
この場合は、網膜剥離を疑わなくてはなりません。物理的な衝撃を受けた後に飛蚊症の症状が現れたときも要注意。
飛蚊症は網膜剥離の初期症状のひとつ。他の病気が原因かもしれないので、眼科の受診は必要不可欠です。
飛蚊症は治るのか?
生理的な飛蚊症や加齢による飛蚊症の治療法はありません。
無害なのでほおっておいても大丈夫です。だけど、慣れるまではけっこうストレスになります。
ノイローゼになってしまう人もいるそうです。気持ちはわかりますけど、気にしないのが一番だと思います。
硝子体の濁っている部分を切除して治す方法もあるようですが、目の手術は常に失明というリスクが伴います。
飛蚊症は治るけど、無理して治す必要はないという気難しい病気です。
終わりに
若者に飛蚊症が増えている原因はブルーライトだといわれています。
僕自身も、仕事ではパソコンを見て、プライベートではスマホを見るという生活を始めてから徐々に発症しました。
急に目の中に変な微生物が現れたときは飛蚊症を疑ってみてください。網膜剥離などの初期症状かもしれないので油断は禁物です。