世界の夏休みの日数と日本人の生産性

日本人は、働き者といわれている。

世界的にも日本人は勤勉というイメージがあるそうだ。

実際、日本人が働き者かどうかは私にはわからない。

「働」という漢字は日本の国字

働くの「働」といえば、労働や実働などに使う日本ではお馴染みの漢字。

しかし、中国では「働」という漢字はまったくといっていいほど使われていない。

なぜなら、「働」という漢字は日本で生まれて中国へ輸出した国字だからである。

国字(こくじ)は、漢字に倣って中国以外の国で作られた漢字体の文字である。国字(Wikipedia)

日本人にとって「働」という漢字は、非常に思い入れ深いものなのだ。

中国では動くの「動」を働くという意味を持つ言葉として使っている。

「働」は中国に伝わったがあまり浸透せず、漢字の存在すら知らない中国人も多いとのこと。

世界の夏休みの日数

世界の夏休みの日数をみると、日本人が働き者であることがわかる。

(世界各国の夏期休暇)
オーストラリア 1ヶ月半
スペイン 1ヶ月
スウェーデン 年齢に応じて25日から32日
オーストリア 35日
フランス 5週間+労働時間が半分になる日が2週間
ポーランド 46日※10年以上働いている人は+10日
ドイツ 最低33日・最大37日
イタリア 最低32日・最大42日
ノルウェー 平日だけで25日
日本 5日 

参考:私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

世界の夏休みの日数については、ニュースサイトでも取り上げられている。

欧米と比べ、日本の企業の夏休みの日数は非常に少ない。

ヨーロッパ諸国は、1ヶ月ほど休むのが当たり前。

オーストリアの1ヶ月半は長くて羨ましい限りだ。

だが、これだけの長期休暇があるからこそ、定期的に新たな気持ちで仕事に臨めるのだと思う。

OECD調査の生産性をみると面白いことがわかる。

時間当たり労働生産性 国際比較統計・推移(Global Note)

先ほど挙げた国のほとんどが日本よりも生産性が高い。

日本には、休まないことを美徳とする風習あるが、生産性が低ければ本質的に意味がない。

個人的には、日本人はもっと休んだほうがいいと思う。

体調が悪い人間が無理して働いても効率が悪い。それだけでなく、生産性の高い人に病気を移すリスクもある。

心身ともに健康な人がバリバリ働いたほうが間違いなく生産性は高い。

勤務日数や勤務時間ではなく生産性がもっとも重要。

健康で楽しく働ける環境が増えて欲しいので、日本の働き方が大幅に改善されることを願っている。