
実は、ブログに高度な文章力はあまり必要ない。
何よりも内容が大事。
文章力よりも書き手が物事をどう捉えたか、新たなに何を発見したか、ということに尽きる。
しかし、あまりにも読みづらい文章だと、いくら内容が良くても読んでもらえない。
では、読みづらい文章とは、どのような文章を指すのだろうか?
私が添削をしていて、一番気になることを書きたいと思う。
一文がダラダラと長い
情報を正確に伝えよう、読み手を説得しようとすると、やたらと文章が長くなりがち。
かえって余計な情報や説明があって、要点がどこなのかがわかりづらくなる。
一文がダラダラと長くなると、主語と述語が対応しなくなる。これは致命的だ。
「私は昨日、走った」
主語が「私は」で述語が「走った」であることがはっきりわかる。
「私は昨日、走っている途中、急にお腹が痛くなったのでコンビニに寄り、トイレを借りようと思ったのだが、すでに先客がいて仕方なく雑誌を読みながら気を紛らわそうと思い、手に取った雑誌があまりにも面白かったのでお腹の痛みを忘れてしまった」
この文全体の主語は「私は」ですが、述語はどこの部分と結びつくのかはっきりしない。
それだけではなく、走った話なのか、お腹が痛くなった話なのか、トイレが空いていなかった話なのか、最終的にお腹の痛みを忘れた話なのか、要点がわからずモヤモヤする。
このように主語と述語が対応していないと、解読が難しくなり読み進めにくい。
一文を短くしてテンポをよく
主語が変わってしまいそうになったら、文章をそこで切る。
文章を書くときは、主語にあたるものは何か、それに対応する述語は何かを意識することが重要。
一文を短くすることでテンポもよくなるので、読み進めやすくなる。
「○○が××した」というできるだけ文章をシンプルな構造にすると良い。
話にも共通して言えること
文章は一文を短くすることが基本。
これは、話にも共通して言えることだと思う。ダラダラと長い話は、要点が絞れていないので結局何が言いたいのかよくわからない。
逆に、要点だけをズバッと伝えるだけの人の話はシンプルでわかりやすい。
読みやすい文章を書く能力を鍛えるということは、伝える能力を鍛えることにもつながる。
うまい文章を書こうと、肩に力を入れば入れるほど読みづらい文章になる不思議。
ブログでは、うまい文章を書こうとせず、読みやすい文章を書くことを意識することが大切なのだ。