マスクに風邪やウイルスを予防する効果はあるのか?

花粉症のピークが終わり、ようやくマスクを手放せるようになってきました。

いつからでしょうか?年間の半分ほどマスクが必要になってきたのは…。

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10月くらいからノロウイルスが流行し始め、乾燥がひどくなると次は風邪インフルエンザ、そして春になれば今度は花粉症です。

10月から4月までの約半年間、外出時にマスクは欠かせないという状況が続きます。

マスクのおかげなのかどうかはわかりませんが、僕は去年というか今年もノロウイルスやインフルエンザにかかりませんでした。

しかし、実際のところ、マスクに風邪やウイルスを予防する効果があるのかどうか疑わしい

これ気になったので調べてみました。

マスクの流行は2003年?

マスクの流行は、一説によると2003年のSARS(サーズ)がきっかけといわれております。

重症急性呼吸器症候群(SARS)は、SARSコロナウイルスにより引き起こされる感染症。新型肺炎とも呼ばれた。 2002年11月に中華人民共和国広東省で発生し、2003年7月に新型肺炎制圧宣言が出されるまでの間に8,069人が感染し、775人が死亡した。

引用:重症急性呼吸器症候群 – Wikipedia

以降、ウイルス感染を防ぐために抗ウイルスマスクがドラッグストアなどでも出回るようになったそうです。

確かに、それ以前のマスクはガーゼタイプのものが多かったような気がします。

安価な不織布製マスクではウイルスが通過する

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いまや1枚1000円以上もする高価で高性能なマスクも珍しくありません。フィギュアスケートの羽生結弦選手のマスクなんて1万円以上もするらしいですよ。

羽生結弦選手「日の丸マスク」の正体とは? | 東洋経済オンライン

高価なマスクは装着面の隙間も少なくウイルスの侵入を確実に防ぎます。100nmの微粒子を捉える特殊構造のものも少なくありません。

しかし、従来の不織布製マスクでは簡単にウイルスが通過してしまいます。50枚入りの徳用のものに絶大なウイルス予防効果を期待するのは酷な話。

でも、安価のマスクがまったく無意味かというとそんなこともありません。

手を介してのウイルス感染リスクを減らす

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マスクをする第一のメリットは手を介してのウイルス感染リスクを減らすことができるということ。

私たちは日常的に不特定多数が触れる場所に囲まれて生活しています。例えば、電車のつり革、オフィスや学校のドアノブ、エレベーターの階ボタンなど。それらには大量の病原体が付着している可能性があるのです。そして人は無意識のうちに自分の髪や顔に触れるクセがあります。

その手がウイルスや細菌などにまみれていたら手を介して鼻や口へとウイルスを運ぶことになり、風邪やインフルエンザにかかることに…。

しかし、マスクをしていれば、手を介しての感染リスクをグッと下げることができます。

乾燥から粘膜を守る

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従来の不織布製マスクでは空気中に漂うウイルスを防くことはできない。けど、5μm以上の飛沫に含まれたウイルスを防ぐことは可能

また、空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜の防御機能が低下してウイルスに感染しやすい状態に…。でも、マスクをしていれば喉や鼻の粘膜を乾燥から守ることができます

こういった効果もあるので、マスクにウイルス予防効果がないと一概に言い切ることができません。

終わりに

安価なマスクにウイルスそのものを防ぐ効果は期待できません。また、高価なマスクといえども装着面の隙間が完全にないわけではないので、100%風邪やインフルエンザ予防できるとはかぎらない。

それでも、マスクを着けることで手を介した感染や飛沫による感染を予防することは可能です。

風邪やインフルエンザなどは流行っているときは、マスクをつけないよりもつけたほうがいいでしょうね。

ちなみに、僕は徳用マスクでまったく問題ありませんでしたよ。