正しいお焼香の仕方やマナーとは?数珠の持ち方にも決まりがあるの?

私が、お通夜やお葬式に初めて参加したのは、小学校の低学年の頃でした。

お焼香や数珠の持ち方など、見よう見まねで大人の真似をした記憶があります。

高校生にもなると、宗派によって作法なども違うことに気がついたのです。しかし、作法は参列者によってもバラバラで、正しい作法がわからなくて困りました。

そこで、お焼香の仕方やマナー、数珠の持ち方などを学んで改めてまとめてみました。

正しい作法を覚えておけば、スマートな対応ができるでしょう。

お焼香の仕方

故人の霊を清めて、仏に帰依することを念じるために祭壇に向かって、お焼香をします。

お焼香には

  • 抹香を焚く
  • 線香を立てる
  • パターンがあります。

    お焼香の手順です。

    1. お焼香をする前に僧侶や遺族に一礼
    2. 親指と人差し指と中指の3本の指先で抹香をつまむ
    3. 少し体を屈ませ、指先を真横に向ける
    4. 指先を額のあたりに近づける
    5. 指先を下げて静かに抹香を焼炉の中に落とす
    6. 遺影に向かって合掌
    7. 僧侶や遺族に向かって再度一礼

    お焼香の回数は基本的に1回です。

    会場の係から回数を指定されることもあるので、指示を聞き逃さないようにしましょう。また、宗派によって、つまんで落とす動作を何回か繰り返すこともあります。

    線香の場合では、どのような違いがあるのでしょうか?

    線香を立てる本数も1本の場合がほとんどです。浄土宗の場合は、1本を2つに折って立てます

    また、浄土真宗は、線香を香炉に立てず寝かします。

    宗派によって違うので事前に確認しておくこと。

    1. 線香を右手で1本手に取る
    2. ろうそくにかざして火をつける
    3. 火がついた線香を左手に持ち替える
    4. 線香についた火を右手であおいで消す
    5. 火が消えたら線香を右手に持て替える
    6. 香炉に線香を立てる
    7. 遺影に向かって合掌

    息を吹きかけて、線香の火を消すのはマナー違反です!恥ずかしい行為なので絶対にやめましょう。

    ちなみに、お焼香は仏式の儀式。神式では、玉串奉奠という儀式を行います。

    数珠の持ち方の決まり

    数珠は、仏式のお通夜やお葬式に持参するものです

    神式やキリスト式のお通夜やお葬式に持参するのはマナー違反となります。形式の違う香典袋を持参したり、表書きを間違えたりするのと同じこと。

    勘違いしている人も多いようですが、参列する人自身が仏教徒でない場合は、数珠を持参する必要がないのです。

    お通夜や葬式に参列=数珠を持参するということではありません!

    数珠の長さも宗派によって違いがあります。短い数珠の持ち方と長い数珠の持ち方を説明していきます。

    【短い数珠】

    焼香するときは、左手の親指と人差し指の間にかけます。

    合掌するときは、両手の親指と人差し指の間に同じようにかけます。

    【長い数珠】

    焼香するときは、数珠を二重にしてから左手の親指と人差し指の間にかけます。

    合掌するときは、両手の中指にかけて手を合わせます。

    一般的には、短い数珠を持っている人のほうが多いですね。

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    最後に

    基本的な作法さえ覚えておけば、困ることはありません。宗派によって異なる部分があるので、事前に確認することが大切です。

    お焼香は仏式の儀式。そして、数珠は仏教の法具と覚えておきましょう。

    また、数珠の持ち方は、数珠の長さによって異なります。ただし、数珠は必ずしも参列者全員が持参しなければならないという決まりはありません!

    日本人は、無宗教を主張することが多い。しかし、お通夜やお葬式のマナーは仏式の影響を強く受けていることがわかるでしょう。