
冷えは万病のもと。
「冷えは万病のもと」と言われているように便秘や肩こり、不眠などのさまざまな不調の原因になります。
さらに、免疫力を低下させる大きな原因にもなり、疲れやすくなったり、風邪を弾きやすくなったりと冷えは非常に厄介なのです。
また、日本人に増えてきている病気の「機能性胃腸障害」と「過敏性腸症候群」も冷えが原因とされています。
機能性胃腸障害とは?
お腹が張って食欲がわかない。胃がムカムカしたり、キリキリと痛む。
胃の不調が続いているから病院で検査をしたのにどこにも異常が見つからない…。
原因不明の胃の不調を抱えている人がかなり増えているとのこと。
もしかしたら、機能性胃腸障害かもしれません。
内視鏡検査などでもガンや潰瘍といった器質的疾患が見られないにもかかわらず、胃の痛みやもたれ感、食後の膨満感、不快感などを覚える疾患である。
機能性胃腸障害は、近年、患者の数が増えている病気のひとつ。
私も、膨満感や食欲不振といった症状に悩まされて、決死の思いで胃カメラ検査を受けたことがあります。
結果は異常なし!むしろ、とてもきれいな状態だとお褒めをいただきました。
そうなると、病気の原因は他のところにあるわけです。
機能性胃腸障害は?
機能性胃腸障害では、このような症状に悩まされます。
お腹が張って苦しいから、あまり食事が進まない。無理やり食べるので、食べた後に吐き気がしたり、胃がもたれる。スタミナ不足や体調不良でストレスが溜まる。
負のサイクルに陥ったらもう最悪です…。
検査をしてもまったく異常が見られないので、病院をたらい回しにされる患者さんも少なくありません。
機能性胃腸障害の原因は?
機能性胃腸障害の原因は、胃そのものにあるわけではありません!
胃の運動を司っている副交感神経の異常にあるとのこと。自律神経失調症による病気なのです。
夏場に冷たいものを食べすぎたり、飲みすぎたりすると同じような症状に悩まされるでしょう。
原因は、冷えで胃が正常に働かなくなるから。
機能性胃腸障害も冷えを改善して、自律神経の働きを正常に戻さないと治らないのです。
過敏性腸症候群とは?
みなさまは、通勤や通学の途中に電車の中で急にお腹が痛くなったことはないでしょうか?
前夜の食べすぎや飲みすぎなどの思い当たる原因がある場合は問題ありません。
しかし、同じような症状が毎日のように続くようなら過敏性腸症候群の疑いがあります。
過敏性腸症候群では、このような症状に悩まされます。
症状が続くから大きな病気かもしれないと思い、病院で検査をしたけど異常なし。
過敏性腸症候群も、機能性胃腸障害と同じく患者数が増えている病気です。
主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称。検査を行っても炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛などの症状が起こる。
これも腸に問題があるわけではありません。腸の蠕動運動をコントロールしている自律神経に原因があります。
会社に行きたくないとか、学校に行きたくないとか、そういったストレスがあるとお腹が痛くなったり、気持ち悪くなったりしませんか?
自律神経が乱れて、それらの症状を引き起こしてしまいます。
自律神経を整えれば、腸も正しいリズムで動くようになるので過敏性腸症候群も治るわけです。
最後に
現代人の病気が原因は自律神経の失調によるものが多い。
機能性胃腸障害も過敏性腸症候群もそうです。
冷えが万病のもとなのは、体をコントロールする自律神経に影響を与えるから。
夏場は、冷たいものを食べたり飲んだりする機会が多く、キンキンに冷えた室内で過ごす時間も増えるでしょう。
冷えは、病気を招くので気をつけなければありません。