サッカーを始めたばかりの子供は、だいたい足のつま先を使う「トーキック」でボールを蹴ります。

いきなりインサイドやインステップでボールを蹴る子供はいないでしょう

自然な歩くフォームでボールを蹴れば、つま先にしか当たらないので必然的にトーキックになってしまうのです。

インサイドキックの場合、股関節を外側に開き、足のつま先から踵を伸ばして平らな面を作る必要があります。インステップキックは、足首を伸ばしてしっかり固定してボールを蹴ります。

このような体の使い方は、サッカーをやっていないとできません。

でも、小さいうちはトーキックしかできなくても全然問題なし!何よりもサッカーを楽しむことが優先ですから。

しかし、小学校低学年くらいになると、トーキックだけではプレーの選択肢が少なくて頭打ちになります

子供たち自身がそれを感じ始めたら、インサイドキックやインステップキックを覚える時期に突入したと判断できるでしょう。

インステップで強いボールを蹴る

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先ほど書いたように、インサイドキックは股関節と足首を外側に開かなければなりません!

日常生活ではすることがない不自然な動きなので小さい子供にとってはちょっと難しいのだと思います。

なので、トーキックの次は足の甲を使うインステップキックにチャレンジがおすすめ!

インステップは強いボールを蹴るためのテクニックです。

バシッと力強いボールを蹴る感覚を味わって、チョロチョロのトーキックを卒業しましょう。

【参考記事】フットサルのインサイドキックの練習は正しいフォームを身につけること。

インステップキックのコツ

  1. ボールの斜め後ろからアプローチをする
  2. 大きめの一歩で軸足をボールの横に踏み込む
  3. 軸足のつま先をターゲットに向ける
  4. 軸足の膝を軽く曲げて体重を乗せる
  5. 蹴り足を後ろに振り上げる
  6. 蹴り足をボールに対して斜めに入れてインパクトする
  7. 蹴り足を止めないで振り切る

トーキックでボールを蹴る子供は、真正面からボールにアプローチしがちです。

インステップの場合は、それだと窮屈で蹴りにくい…。助走は斜めのほうが蹴りやすいと思います。

そして、足を少し斜めに寝かせるとボールの中心を捉えやすいです。ちゃんとミートできれば、ボールは回転がかからずにまっすぐ飛んでいきます。

それでも、強いボールを蹴れない場合は足首に問題がある可能性が高い。足首はブラブラさせないでしっかり固定すること!

インパクトの瞬間に力が入っていないと、ボールに変な回転がかかったり、勢いや飛距離が出ないときは、指先にグッと力を入れて足首を固定することを心がけてみてください。

それから、キックは蹴り足も大事ですが、軸足も同じくらい大事です。

インステップキックの軸足の位置は、インサイドキックのときよりも少し離します。

軸足は、こぶし2個分くらい離して踏み込むと、蹴り足が振り抜きやすいです。

以上のポイントを踏まえて練習してみましょう。

最後に

インステップは、キックの種類の中で最も強くて速いボールを蹴ることができます。

シュートで使うイメージが強いですが、ミドルレンジのパスやロングレンジのパスでもよく使います。

コントロールを重視する場合は、蹴り足の振るスピードを遅くしたり、力を弱くしてみましょう。

インステップでバックスピンをかけられるようになると、使い勝手がより増してきます。

どんな球質を蹴るにしても、足首はブラブラさせないで、蹴る瞬間に力を入れて固定するのがポイントです。

子供がトーキックだけだと限界だ…と気づき始めたら、インステップの蹴り方をやんわり教えてあげてみてはいかがでしょうか?