
運動を開始して、すぐに息切れをしたことはありませんか?
私は、サッカーの試合が始まってすぐにハアハアと息が切れて苦しい体験を何度もしたことがあります。
特に、寒い時期は動き始めがキツくて、体が温まって、心拍数が安定するまでは息切れがしやすい。
サッカーやランニングなどの運動開始直後に息が切れるのは仕方がないことなのです。
動き始めの息切れの原因は?
息切れは、酸素不足が原因です。
動き始めた直後は、酸素をうまく体内に取り込めません。また、運動をすると日常生活よりも酸素の必要量が一気に増加するので、酸素が不足して息が切れるのは当たり前。
でも、この息切れは運動を続けているうちに解消します。
体が酸素をうまく取り込めるようになり、必要としている酸素摂取量を満たすと呼吸は安定してラクになります。
つまり、体力に自信がある人でも、動き始めは息が切れて苦しくなるものなのです。
※息切れの度合いには個人差があります。
ウォーミングアップの重要性
サッカーの試合開始直後やランニングの走り始めの息切れをラクにするのが、ウォーミングアップです。
ウォーミングアップで、ゆっくり心拍数を上げ、筋肉を温め、可動域を広げれば、立ち上がりのパフォーマンスが良くなるでしょう。
試合前の段階で有酸素機能をしっかり働かせていれば、試合開始直後から酸素を体内に取り込みやすくなります。
また、冬場の寒い環境では、ウォーミングアップがより重要になります。
筋肉が温まっていない状態で、いきなりハードな動きをすると、肉離れや筋断裂などの怪我をする可能性大!
怪我のリスクを下げるためにも、運動をする前は十分にウォーミングアップをしなければなりません。
強度が低い軽めのランニングで筋肉を温めてから、ストレッチを行うのが効果的です。筋肉の収縮力を強め、柔軟性を高めましょう。
冬場は防寒対策をしっかりすること
冬場は、防寒対策をしっかりしましょう。
ウォーミングアップの段階では、帽子やネックウォーマー、手袋を着用すること。特に、頭と手の末梢血管には収縮する働きがありません。
なので、帽子や手袋をしないと、そこから熱を奪われて、体がうまく動かない可能性があります。ウォーミングアップで得られる効果が薄くなってしまうのです。
そして、ウォーミングアップ後はベンチコートなどを着て、試合直前まで体を冷やさないようにしましょう。
それでも試合開始直後に息切れする
日頃からしっかりトレーニングを積んでいる人なら、運動開始後の早い段階で有酸素機能が働きます。
しかし、運動不足の人は十分な酸素を取り込むまでに時間がかかります。ちゃんとウォーミングアップをしても、息苦しさを感じることもあるでしょう。
もし、必要以上にハアハアと息が上がってしまう場合は、運動の量や強度が自分の心肺機能に見合っていない証拠。最初のペースが速すぎるということです。
当然、プロのサッカー選手なら試合開始直後から、思いっきりボールを追いかけなければなりません。でも、趣味としてスポーツを楽しむであれば、無理に負荷をかける必要もないでしょう。
ペースを少し落として、自分の心肺機能に合わせることも大事です。
最後に
動き始めの苦しさが長く続くほど、パフォーマンスは低下するもの。
ウォーミングアップで心肺機能を高めておけば、試合開始直後の息切れが改善し、パフォーマンスが向上します。
自分の体力に合わせて、動き始めのペースを調整するのもひとつの手段です。
冬場は、特に息が切れて苦しくなるので、運動をする際は気をつけましょう。