なぜ、サッカーの基礎を4対4のミニゲームで学ぶのが重要なのか?

プレ・ゴールデンエイジと呼ばれる4〜8歳は、サッカーの基本を吸収しはじめる最適な時期です。

この年代は、言葉で説明されたことを理解するのではなく、実際に体を動かして何事も学んでいくもの

  • ドリブル
  • キープ
  • パスやシュートのタイミング
  • 体の使い方
  • スピード
  • 判断力
  • サッカーに必要な基礎はすべてミニゲームで学べます

    そして、プレ・ゴールデンエイジにミニゲームで身につけた能力は広いピッチでも存分に役立つでしょう。

    4対4のミニゲーム

    プレ・ゴールデンエイジの子供たちは、ボールに意識が集中してしまうため、ゲームをやるとお団子状態になりがちです。

    だから、たくさんの子供たちをいっぺんにプレーさせてしまうと、どうしてもボールに触れない子供が出てきてしまいます。

    なので、指導者は一人ひとりがゲームを楽しめるように人数やピッチの数を設定しなければなりません。

    練習として有効なのは4対4のミニゲーム

    サッカーの基礎は、4対4のミニゲームで学ぶことができるといわれています。

    パスワークやカバーリング、サポート、ボールをもらうための第3の動きといったグループ戦術を行うためには、ゴールキーパーを除いて最低4人の選手が必要。

    引用:シンプルに考える!初心者向けフットサルの基本フォーメーション。 | OFFICE SOME

    サッカーの練習方法「4対4のミニゲーム」①

    4人をダイヤモンド型に配置すると「1-2-1」の3層構造になります

    狭いピッチの中でも、ディフェンス・ミッドフィルダー・フォワードを意識した練習ができるのです。

    全員でゴールを決め、ゴールを守るというゲームの基本は変わりません。でも、4対4のミニゲームなら狭いピッチでも幅と厚みを意識してプレーすることが可能

    サッカーの練習方法「4対4のミニゲーム」②

    サッカーの練習方法「4対4のミニゲーム」③

    4人以下だと、サッカーの基本である3層構造が成立しません。だから、4対4のミニゲームが最適なのです。

    ミニゲームをこなしていく中でゲーム全体の状況を把握し、判断を繰り返していく中で実践感覚は磨かれていくでしょう

    一人ひとりがボールに関わる回数も多くなり、ゴールの数も増えるので、サッカー本来の楽しさを実感できる機会がたくさんあります。

    ピッチが狭いので長い距離を走ることはありません!しかし、攻守の切り替えの連続のため、必然的に運動量は増えます。

    そして、子供たちはミニゲームを楽しみながら、サッカーの基礎を学んでいくでしょう。

    【参考記事】幼児年代のサッカー指導はゲームが中心!適した人数やピッチのサイズは?

    4対4のミニゲームのやり方

    【ピッチ】

  • 広くても40×20メートル(年齢やレベルに合わせて調整)
  • ゴールは2×3メートルがちょうどいい
  • 【ルール】

  • キックオフはゲーム開始のみ
  • シュートが決まってもゴールキックで再開
  • ボールがサイドから出たらキックインで再開
  • ファールはすべて直接フリーキック
  • オフサイドなし
  • PKなし
  • 指導者は、大勢がたくさんプレーできるようにフィールド数などを工夫しましょう。

    8対8のゲーム

    8人制サッカーのフォーメーション「2-3-2」

    少年サッカーの試合は、8人制で行われています。

    11対11よりも多くの選手が積極的にゲームに参加することが可能ということで8人制が採用されました。

    11人制と比べて、8人制はごまかしが利きません。

    一人ひとりに高い技術や判断力が求められ、1対1の局面や攻守の切り替えが多いので厳しい部分もあります。

    でも、4対4のミニゲームでサッカーの基礎をしっかり学んでいれば、8人制の適応がラクになるでしょう。

    【参考記事】少年サッカーの主流!8人制のルールとコートのサイズは?
    【参考記事】8人制サッカーのフォーメーションと戦術。ジュニア年代の育成。

    最後に

    4対4のミニゲームには、サッカーの基礎を学ぶための要素が凝縮されています。

    狭いピッチは、近距離でマークをかわしてドリブルする技術、相手を背負ってボールを隠しながら足の裏でキープする技術など、特有の体の使い方を身につけられます。

    プレ・ゴールデンエイジの子供たちにふさわしい練習方法は、最もシンプルな形のゲームなのです。